友 情
楽しい電話をしてくるエドワード
辛い電話をしてくるフレッド
エドワードが旧植民地の大学で
社会学を教えることになったと
フレッドが言った
それはエドワードが眠ってしまった
夜更けの電話
「二年だそうです」
それなら二人でエドワードを待とう
部屋を散らかしたエドワードを
飛行機に乗って訪れる
爪の先まできれいなフレッドと
夏のブラウスを来た自分の姿が浮かんだ
旧植民地はいつだって
光りが金の粒子になって輝いているのだ
でもその二週間後に
エドワードから来た楽しい電話
「行かなくなったんだ
条件が合わなくて」
二人は翌日
車いっぱい荷物を積んで
旅に出てしまった
私は冷たく苦い水を飲んだ気分で
北国の窓辺で膝を抱えた
いつだってこんな風に過ぎて行くのだ
エドワードとフレッドの愛情と
彼らと私の友情は