久しぶりの秋晴れの夕方 教会の三つの尖塔の星の形の風見は ひとつづつ星を掲げたように 陽を反射して輝いている
風が強いので ポプラは揺れ 牧草地は揺れ 牛も羊も揺れ 星は風に流れるかと思ったが 三人の聖者に守られているかのように 塔の上に確実に存在している 橋の上で歩みを止めて 私はそれを見ている
あの星の輝きが 私の胸に光を送ってくれるといいのに そうすれば、私は少しは元気になれるのに 光が消える瞬間にそうなるかもしれないと 期待の気持ちで風にたたずむ