春のよく晴れた日に 水平線のあたりの空で キラキラと舞っているものがあったら それは龍の春の祭りだ 夏の終わりに 雷鳴と共に吹き抜ける風は よく見ると龍の形をしている 昔からどこにでもいた龍 物語や紋章にもよく出てくるのは 昔は人々に近くにいたからだ 私は龍の時代の子孫として ポケットに龍の鱗を二枚持っている それは鈍黄色をした金属質で 龍を信じた時から 私のどの服のポケットにも 存在している