遠くに焦点を合わせて しかも近くを意識しないと 3Dの絵は見られない
知人の言葉に 何度も挑戦したけれど 見えているのは 笑っている猿の顔の連続や 磁気の嵐だ
こんな風にして 私は手前に放られた人の心に 気づいていないのかもしれない 思いのゾーンに心が落ちてゆく
今まで見てきたもの それは 遠い灯台や 光る木や 遠ざかる飛行機であって そこまでの距離にも 霧がかかって 二次元の世界ですら その存在を隠していた