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  1. 再びカタール航空
  2. マヌエル邸初日
  3. コンチの墓参り
  4. エミリオとカスタニェーラへ
  5. 再びゴメレス坂へ
  6. マヌエルの写真学校構想
  7. サンタ・フェ
  8. バル、ディアマンテス
  9. グラナダ中央バス駅
  10. 「ホテル・パラシオ・オニャーテ」
  11. 墓参り
  12. カルメンと生ハムレストラン
  13. 再びゴメレス坂へ
  14. キート夫婦と樽酒場
  15. 詩人カルメン
  16. ルルデのお弁当
  17. グラナダ空港
  18. 羽田第三ターミナル
  19. AirTag
  20. グラナダのお土産




 

キーノ夫婦と樽酒場

聖トルクアトの祝日 聞けば、今日はこのGuadix街の守護聖人、聖トルクアトの祝日で、楽隊を引き連れたその聖トルクアトが乗った山車が町中をゆっくりと荘厳にパレードしていた。
 町中、どこもやってはおらず、夜8時の飲み会もキャンセルかと思っていたら、8時を過ぎたら営業する飲み屋や店が多く、Guadixに来たら必ずや立ち寄るボデガ(樽酒屋)「Bodeguilla(ボデギージャ)」も8時過ぎに開店していた。やるじゃん。
 マスターが2年前の私の顔を覚えていてくれて、その意を察し、生ハムと焼きイモのタパ(突き出し)を出してくれた。粋だねぇ。
 昔は店内は薄暗く、おっさんか年寄りしかいなかった雰囲気があったが、今はリニューアルとイメチェンして店内は明るくなり老若男女であふれ返っている。
 グラナダのマヌエルに聞くと、自分の樽倉庫を持っていてそこからワインを提供するのがボデガと称する飲み屋だそうだ。へぇ、勉強になった。
 それぞれの街で生まれ育った人を、日本の「江戸っ子」や「薩摩隼人」、「道産子」などと言うように、マラガならMalagueño(マラゲーニョ)、マドリッドならMadrileño(マドリレーニョ)と称する。グラナダだとGranadino(グラナディーノ)なのだが、なまったグラナイーノと言わないとお叱りを受ける。ここGuadixもGuadijeño(グゥアディヘーニョ)があるが、旧称のAccitano(アクシターノ)と言わないとお叱りを受ける。それぞれ強い地元愛からなのだが、ちょっと羨ましい。

 スペイン滞在最終日、ホアキンの長男夫婦と昼飯をとった。
 まず最初に昨夜も行った樽酒場(ボデガ)のボデギィージャへ行った。ここのマスターには良くしてもらい、むせりまくった時にはわざわざ売り物のボトルの水を持ってきてくれたり、店を出る時には記念にとアンダルシア特産のキーホルダーをもくれ、そして昨夜は勘定を安くしてもらい感謝の念が堪えない。この町では一番のお気に入りの飲み屋なので、何よりも嬉しく、ビバ・ボデギィージャだった。
 いろいろなタパ(つまみ)が出たが、サービスなのかてんこ盛りの生ソラ豆がそのまま出てきた。先週グラナダのマヌエル宅で、このソラ豆をそのまま食べたが、1986年に初めてこのボデギィージャに来て、最初に出てきたのがこのソラ豆だった。塩もなにもなく、これが美味いものかが良く分からなかった当時は、塩パラが欲しいところだと思った。

バル・ボデギィージャ(Bodeguilla) バル・ボデギィージャ(Bodeguilla) バル・ボデギィージャ(Bodeguilla)
昼休みのホルヘ バル・ボデギィージャ(Bodeguilla) \マスターとキーノ"

 2軒目は、奥さんの家族がやっている前回も行ったバルレストラン「カート・ルイス(Cart Luis)」。
 手前の皿は、キノコとツナ、生ハムなどを炒めた料理(名称失念)で、見た目はごちゃごちゃしているけどシンプルに炒めたこういう料理は日本人好みだ。少なくとも私は。
 また、トマトサラダという名称が存在していて、ビネガーとオリーブ油、塩でササッっと作ったこれもシンプルなものだけど、塩気がトマトの美味さをひき出していて、自然なトマトの味がした。日本のトマトは塩をかけてもあまり風味がないのだけど種類が違うのだろうか。
 昼からバカ飲みしていたのは若い頃のことで、ちゃんと歳をとったので、それほど飲めなくなったよ、とあらかじめお断りをしておくも、気がつくと1本空けてしまった。
 相変わらず、アンダルシア人は、ワインの会社名で有名なリオハではなく、リベラ・デル・ドゥエロゥを勧める。そもそもリベラ・デル・ドゥエロゥはワイン会社名であって、銘柄ではないので、いろいろなリベラ・デル・ドゥエロゥがあると思うのだが、いずれも美味いから良いのかな。

キーノと バルレストラン「カート・ルイス(Cart Luis)」 キーノ夫妻と