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  1. 再びカタール航空
  2. マヌエル邸初日
  3. コンチの墓参り
  4. エミリオとカスタニェーラへ
  5. 再びゴメレス坂へ
  6. マヌエルの写真学校構想
  7. サンタ・フェ
  8. バル、ディアマンテス
  9. グラナダ中央バス駅
  10. 「ホテル・パラシオ・オニャーテ」
  11. 墓参り
  12. カルメンと生ハムレストラン
  13. 再びゴメレス坂へ
  14. キート夫婦と樽酒場
  15. 詩人カルメン
  16. ルルデのお弁当
  17. グラナダ空港
  18. 羽田第三ターミナル
  19. AirTag
  20. グラナダのお土産




 

マヌエル邸初日

 グラナダの初日はやはり疲れていたのだろう、マヌエルの家で雑談していたら急に眠くなり、うかつにも窓を開けたままソファの上でシエスタしてしまった。窓から入る風によって、走る悪寒で目が覚めた。シエスタしたのは日差しの雰囲気から16時過ぎと思っていたが、それは19時過ぎであった。
 そもそも日照時間においては、スペインの方が長く写真のような黄昏時は夜の9時半で、暗くなるのは22時頃である(夏になると黄昏は30分ぐらい延びる)。という時差ならず日差し時差をすっかり忘れていた。
 幸いにも大事に至らず悪寒はすぐ消えたが、風邪の初期症状は抜けなかったのだろう、23時に就寝するも大汗をかいて3時に目覚めた。濡れたシャツを換えて寝て7時に目覚めるもまたまた大汗をかいていて再びシャツを換えた。

2年振りの「監獄」に到着 庭 21:30
滞在中の寝床 リビング ある日の朝食

 翌日の昼は、2年ぶりの再会を祝して近くのレストランへ行った。
 思い出したけど、マヌエルは、イカフライが大好きだ。いつも店に行けば頼む事多し。私も好きだけど。フライと言っても日本のように衣が厚くなく、塩味が利きオリーブ油の香りが漂い、いつ食べても美味い。この店の名物か、焼いたポークをそのままバターと一緒にパンに挟むだけのがあり(名称失念)、アンダルシアのこういう食べ物ってシンプルなのが多いのだろうか、素材を活かすのを好む日本人にとっては(私だけか?)、ストレートな美味さがある。

カハルのレストラン カハルのレストラン カハルのレストラン

 私の部屋は、昔使っていた子供の部屋で、窓からはグラナダの中心部が一望できる。
 グラナダ2日目は、出かけるどころではなくなり大洗濯大会となった。簡単な朝食してマヌエルに洗濯機の使い方や干し方を教えてもらい、せっせと洗濯をした。
 日本だと10時頃に干して16時には取り込むが、こちらの洗濯開始時間は12時過ぎでも良く、取り込みは依然太陽ギンギラの20時でも問題がないので調子が狂ってしまう。
ソラ豆 一人住まいの男のアパートに寄宿するようなものなので食事はシンプルだが、今の私にとってはちょうど良い。昔のように気を遣ってくれて豪華な料理がいろいろ出て、みんなケンの料理だから全部食べてね~、と言われないから一安心だ。

 一人住まいモードになっているので食事時間はマヌエルタイムになっている。朝食は彼が起きてからで10時ぐらい、昼は15時でこの日はワインが付いて二人でワインを1本。夜は9時過ぎに軽く何かを、になり、7年前、及び2年前と同じである。
 それでも時として庶民の料理を紹介してくれる。名称を失念することが多いのだが。
 その一つ「ソラ豆と生ハム炒め」が、15時過ぎの遅い昼食であった。
 サイコロ状にカットした生ハムと一緒に炒めるのだが、何よりソラ豆が新鮮であることが大切だ、と彼は言う。試しにそのまま食してみたが、微妙な甘さがありマメの風味もあって、なるほど、これがソラ豆の本来の美味さなのが分かった。それでもそのまま食するのならも塩パラが欲しいところだったが、調理された「ソラ豆と生ハム炒め」には塩コショウがしてあるので、とても美味く飽きない庶民の料理だと思った。
 ただ、このそのままのソラ豆がタパとして出てきたバルを思い出した。
 ボデガというワインの樽酒屋だが、塩もないソラ豆をどうやって食するのか分からず当然マメだけを食べても美味いとは思わなかったのは、40年前の若者だったからだろう。

「ソラ豆と生ハム炒め」 旧友マヌエル 庭から

 昨夜は、お隣さんの家に呼ばれ夕食をご馳走になった。
 夕食と言っても21時からの軽い食事で、お手製ピザやトマトサラダ、ポテトチップ、オリーブの実とかが出て、飲み物はワイン、ビール、炭酸水とかがあった。
 飲み会風だけど、スペインではワインとかは普通なので、雰囲気は家庭内の食事となり、7人集まるも、数人に分かれて会話などが適当に続いた。

庭から 奥さんと10代の長女は韓流ファンで、韓国に行ってみたい、とか、Kポップが大好きと言っていた。
 また、奥さんは日本の漫画「ハイキュー!! (Haikyu!!)」にハマっているみたいで、「知ってる?」と聞かれた。こんなじじーにそんなの聞くなよ~?「日本の?初めて聞いたよ、知らない~」。雰囲気だけ知っている最近の漫画は、「ワンピース」と「スラムダンク」ぐらいなので。
 軽く飲んで戻ったのは、0時近くでそのまま寝てしまった。体調が良くなったのか、5時過ぎに目覚め、二度寝できずそのまま起床した。

 この時期のスペインは、6時ぐらいにやっと空が白ずんできて、日の出は7時ぐらいだ。ただグラナダは盆地のようになっているので、中心街に日が当たりだすのは7 時半ぐらいだ。
 6時だとマヌエルは、羨ましくまだ熟睡中だ。
 シャワーを浴びて、そしてコーヒーを淹れて中庭で一服する。
 スペインや南欧の一般的なコーヒーは、深入りのコーヒー豆で写真の鼓(つづみ)みたいなコーヒーメーカーで淹るエスプレッソで、濃いめ好きな私にとってはうってつけなコーヒーではあるが、水量の加減でエスプレッソにもなるし、普通の深入りコーヒーにもなることが、情けなくも今回やっと分かった。エスプレッソは、濃縮コーヒーかもね。

未明 初めてのIHコンロ 夜明け前