再びゴメレス坂へ
今日は、エミリオの医者からの診断を聞きにゆくためにグラナダへ行った。日帰りバス旅行なので、スペイン語のエクスクルシオン(excursión)になるだろうね。
バスは10時発なので、9時半にホテルを出てのんびりお散歩スナップをしながら駅に向かった。以前親友ホアキンが経営していたバルの前を通ったが、当然別な店になっていたのだが改めて見てみるとやはり寂寥感を覚える。
スペインの普通の町では、10時では2軒ぐらいのバルだけが早朝経営をしているぐらいで、他は全て閉まっていた。日本時間だと7時ぐらいではないだろうか。11時になってやっと店が開き始めるが、観光地のグラナダ中心街では、10時ぐらいには開いているかもしれない。
グラナダのバス駅から中心地行きの33番バスは、一律1.6ユーロ(260円)。カテドラル前のバス停(正式名称は「Gran Via 14 - Catedral」だが、似たような名称のが多くて分かりづいらい)まで20分ぐらいだが、多くの観光客がバス中央駅から乗るので、始発から満員となり途中の幾つかのバス停は通過した。殆どの満員乗客は私と同じカテドラル前で降り、やっとバスはガラガラとなった。
車内の電光掲示板の時計は、何処の時間だ?になっていて全てが正確ではないと言える。
また「次は○×に停まります」の○×が表示されないのが多く、アナウンスもないので、私のような不慣れな外国人旅行者は事前の確認が必要だ(私は、所要時間と車窓からの風景で覚えている)。復路のバス駅行きは、途中別なルートを通るので所要時間は30分ぐらいになる。
少し時間が早いかな、と思い、ゴメレス坂には一軒しかないバル喫茶「バルバロ(BARBARO)」に入ってエスプレッソを頼んだ。5年前に娘の卒業旅行で来て、早朝のアルハンブラへ行くために立ち寄ったところだけど、私の記憶では、35年前からある。
いつもはブラックなのだが、初めて少しだけ砂糖を入れてみたが、微妙な甘味が出て、なかなか良い感じのコーヒーになった。1.8ユーロ(300円)。
店に着いて数分後、エミリオは日本でも見かける小さなフィアットに乗ってやってきた。
医師からの診断では、これから月1回の検診をしてそこから対処治療を考えて行きましょ、みたいな回答があったそうで、面白くもない宣告がなかっただけでも大安堵で、2年後のエミリオとの再会が楽しみの一つとなった。
アンダルシアだけかな?メインの昼食があるから移動も少ないのだろうね、バスの便がGuadix行きや空港行きとかでは13時から16時までないのだ。バスのチケットはいくぶん割安になる往復も購入できる。帰りは15時半にしたので(これを逃すと18時)、エミリオの店を14時40分に出れば充分に間に合う。
その間、時間があったので一人昼食に向かったのは、昔からある中華レストラン「東星酒楼」だ。2年前は、扉は開いていたが休み風だったが、、今回は残念にも閉店していた。
その近くの小さなケバブ店「エル・リンコン(El Rincón)」でセットを食べた。6.5ユーロ(1,060円)なので安いね。近くには、1,500円ランチのレストランがいろいろあるのだが、1人でこういう店に入るのってどうも苦手なのでファーストフードに頼ってしまう。
エミリオのところに戻り、時間まで店内でのんびりしていた。奥の椅子に座って店内を見渡すのは始めてかもしれない。
Guadixのバス駅は、少し中心街から遠いところにあるので、事前に運転手に言っておくと大聖堂の前で停めてくれる。
降りたのは16時半。この時間はみんな昼休みタイムなので、店も閉まっていて歩いている人も皆無に等しく、17時半ぐらいまではゴーストタウンになっている。見慣れていても、こういう光景は時として恐いと思う時がある。
ルルデの家へ行き、食事したりしてのんびりしていた。帰りは、ルルデが車で送ってくれたのだが、ホテル前までだと遠回りになるので途中で下ろしてもらい、月夜の坂道をテクテクと下ってホテルに戻った。
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