グラナダ中央バス駅
昨日は、30年振りにグラナダの大聖堂へ行き、贅沢にもその中で二人してシエスタをしてしまった。久しぶりなのは、たいていこの大聖堂の横にあるアルカイセリア(アラブの土産屋路地)に行って夢中になり、大聖堂に立ち寄るのをつい忘れてしまうからだ。
狭いところにごちゃごちゃした売り物で埋もれる小さな店が建ち並ぶアルカイセリアは、日本のドンキホーテや昔のビレバンっぽくて、欲しくもないモノもつい買ってしまうあぶない衝動買いの増し増し感がある。
しかし、今回は、そのアルカイセリアやサクロモンテ、アルバイシンにも機会がなく行かなかった。
マヌエル宅に世話になって1週間経ち、グラナダから50km離れた小さな町(Guadix)へゆく日がやってきた。出所日か。
10時発のバスに乗るのだが、マヌエル宅からバス駅まで10kmぐらいある。
普通なら30分ぐらいで行くところ、今日は月曜日なので大混雑を予想して1時間前に出発する予定で、それは8時半。
いつもながら別れるのは辛いけど、次に会う約束ができたので、かなり気分が楽である。こういう約束や予定がなかった昔は、涙のお別れが多かった。
マヌエルの車は、無事渋滞少なく9時過ぎにはグラナダのバス中央駅に着いた。
窓口ではなく券売機で買ってね、と言われ、その券売機にはたくさんの人が並んでいた。最後の購入画面に記されているスペイン語が分からず、隣にいたおばちゃんに助けてもらい無事切符を購入することができたのは、2年前のこと。
しかし5年前に娘と一緒にグラナダ~コルドバなどの切符を券売機で購入した時には、記憶に残る問題はなかったのが不思議である。機械とかその表示が変わったとか?
券売機はマスターしたぞ、と駅舎内に入ってみれば、券売機には誰もおらず、壁に並んだ3台の券売機だけが動いているようで、数人が切符を買っていた。
行き先のGuadix(グァディックス)と入力したら6ユーロと表示され、支払い画面ところで先に行けなくなった。駅員みたいな女性に聞いたら、Ventanilla(人のいる窓口)で買ってね、と言われた。続けて何かを言っていたが、故障とかではないようで上手く聞き取れなかった。券売機が作動しない理由は分からない。また切符を買う人が全然いない理由も分からない。朝の9時なのに。多くはバスカードとかを持っていてネットで予約しているのだろうか。
おそらくは個人の外国人旅行者の殆どがスマフォを駆使して、こういうバス予約などをしているのだと思う。乗車時にそのスマフォを見せるとか。
スマフォ音痴でスペイン語に不慣れな私のような外国人には、対面で切符を購入するのが一番安心だ。
Guadixへは行くけど、そこが終点ではないルートもあるので、事前に何番線から出るのかを確認しなければならない。
窓口のおねーさんは「4番線」と言った。
切符には、行き先が「Granada - Huercal Overa - Mojacar」とあるが、電光掲示板のその4番線には、「Mojácar por Baza」とあって、うーむ、なんか似ているなぁ。乗車時に運転手に切符を見せれば良いのだが、10時発のバスは3便もある。かなりの確率でその便で合っていると思うのだが、ちょっとでも違いを感じると不安になってしょうがない小心もんなのだ。
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