グラナダの夏はお祭り騒ぎ 人々がようやく眠る 青い薄靄の朝まだき 熟れた柘榴が坂道を転がる
それを見てはいけない それはしてはいけない約束 守ってはいけない掟
それはこの町を離れる合図 ホテルに鍵を戻して 一番電車で立ち去る時
電車の座席の隣に 光を浴びて在る柘榴 旅を終えたいのに 帰る場所が分らない旅人