雨に濡れた花びらのように しっとりとした鱗が 宙を飛ぶ ヤカンに、カップに フキンに、鼻の先に 鱗は花のように降り注ぎ 私は頭に疼痛を感じて 半分意識を失いながら それでも鱗をこそげ落とす
私の襲撃 鯛の逆襲
もう何のための行動か 分からなくなって キッチンの床に落下する 鱗の花びらの中で体が 滑り出す