仕事の打ち合わせをクライアントのオフィスで、というのはいつものことだが、いやいや、電車に乗って行ったのは令和になって初めてではなかろうか。それも池袋から地下鉄でちょっと行ったところ。
つまり電車なんて乗ったことも駅に降りたこともなく、あるのは飲み会の集合場所ぐらいで、たいていは車でそのおフィフへということ。
なので、そこから枝葉して延びる地下鉄云々は、お上りさんよりも疎い。お上りさんに限らず、みなスマフォを酷使しているので問題はない(はず)。
私は通話と天気予報ぐらいしか見ていないので「令和お上りさん」と言われても「まさにその通り!」と答えるしかない。
ヨーロッパ、特にスペインの日常のビデオを見ていると、マスクをしている人は皆無な昨今、日本も少しそれに沿って緩やかになったのか、車内を省けば、マスクをしていない、またはマスクを下げている、という人をそこそこに見かけ(数は少ないけど)、やっと私が望んでいた日常に近づきつつあるのかな、と見ていて安堵感がわき出てきた。
打合せの時間は、通勤ラッシュが終わり、百貨店とかに繰り出すマダム達の合間を縫った10時過ぎだったので、往路とも車内はガラガラ。
ちんまり座って読書するには良い時間だ。時々マスクを下げてスーハースーハー。なかなか良い雰囲気だよ、この時間は。
で言えば、そんな時間に乗って読書して終点まで行き、そこで適当にランチ喰って、また読書しながら戻ってくる「小旅行」もえーのではないかと思った。
ただ、埼玉から乗ると終点は高崎とか熱海になってそれは中旅行だよ。そのまま面倒になってその辺の宿に泊まれば旅行になる。
家に戻って夕方、カミさんがコンビーフを買ってきた。
コンビーフって高いのですな、広辞苑の体積1/4ぐらいで2,400円。肉自体はニュージャージーからで加工したのは日本の老舗「腰塚」になっている。
現在の平均的な日本の食感覚か私だけか分からないけど、そのコンビーフの美味さを最大限に享受するとしたらそのまま食するのが一番ぐらいしか思い浮かばないのだ。
結局、そのコンビーフとパンとワインになってしまう。でも美味い。むしろドイツ的な白ワインの方かと思うけど、中島家は、赤ワインとパンのラテン風で味わっているところ。