同僚のトマスにメールを書いた まだ飛べない、でも 何時か飛ぶ と 返信が来た イーグルは飛んでいるのに 風に乗っているので 自分が飛んでいるのを忘れている と
ありがとう、トマス 異国から来たあなたは 魂で話ができる人
気づいているかもしれない 私はイーグルではなくて ヒバリになって 空を突き抜け もう戻って来ないことを オフィスのガラス窓を 外から三回くちばしで叩き 鳥影がよぎったら トマス それが私の出発の挨拶