串もん
台北と同様に捷運(地下鉄)があり、2本の路線で卍のような路線図になっている。高雄国際空港駅もあり、高雄駅まで20分ぐらい。ホテルの地図を頼り鹽埕埔駅というところで降りた。
鹽埕埔は高雄の下町ウォーターフロントで高雄港埠頭の倉庫街がリノベーションして新文化エリアとなった、とガイドブックにあったので、横浜や函館の倉庫街みたいな感じなのだろう。
反面、昔ながらの個人商店が多く、台北とかにあるチェーン店の小型スーパー「頂好」などはなく、そしてコンビニもそれほど多くなく、マクドナルドは一軒だけ見かけた。台中では学生街に滞在していたからだけど、コンビニやマクドナルド的な店が人口よりも多く点在していたのが懐かしい。
ホテルは華后大飯店(agoda)。駅周辺の繁華街を抜けた埠頭側公園近くにあるので閑静としている。
部屋も広く、窓もある。朝食付きで5,000円ぐらいだけど、ランクで言うと台北の6,000円ぐらいのホテル、例えば台北の大欣ホテルや天津ホテル等よりちょっと上ぐらい。スタッフの日本語はなし、英語はOKのようだ。
このホテルは決して悪くはないが、少し駅よりのところに地図にも載っている漢王洲際大飯店というホテルがあり、価格帯が同じであれば、こちらの方が何かと便利に思えたりもした。
このホテルと駅の間はなかなか賑やかで、道と道を繋ぐ裏路地には懐かしい商店街通りがいくつもあった。ややシャッター通り風になっているのも時代なのだろう。台湾屋台の名物、日本のおでんの具みたいなのをいろいろ選んで煮る料理が有名だけど(名称失念)、そんな店が裏路地にあったので入ってみた。
適当に頼んで台湾ビールと一杯やったら、いずれも冷たくて、あれれ?
思わず、「あれ、なんで冷たいの?」。店のおねーちゃん店主に聞いたら「うちの店の名前を見てよ。『冷串串』になっているでしょ。これは中国四川省の料理の一つで、これの料理の店は台湾ではここ一軒だけだよ、台北にもないよ」。
本場四川からすれば辛くないのかもしれないけど、少なくとも日本人からすると、それなりの辛さがあって美味い、が、ビールは缶ビールじゃなくて瓶にして欲しいぐらいの辛さだ。実際の四川だと思いっきり辛いのだろう。それを高雄人に合わせてある → 日本人にもOK → そうなの?
しかし、辛くて冷たいので、じゃがいもや昆布などは美味だったけど、豆腐などはもう一つ味付けを変えないと単なる固くて冷たいモノになってしまう観もしたが、それは一外人の好みからで台湾人ならこれでOKなのだろう、としたい。
日本語と同義に「串」と言っていたけど、中国では串は量詞になるので、この辺は中国と台湾の中国語の違いなのだろう。
アラフォーの女店主、「日本人?ふぅーん、あんた、カッチョ好いから、1串サービスね」と言ってレンコンのを付けてくれた。台湾のカラシレンコン、いやいや、ビールに最高、痛風に最悪だ。
「カッチョ好い」は「シュアイ(帥)」だけど、そんなこと言われたこと・・あるけど、かなーり昔の何十年前のことなので、同音異義風の「シュアイ(衰)」から「おれ、そんなに衰えていないよ」とも聞こえたが、初対面の客にそうことを言うか?なので、ちょうどアロハシャツを着ていたので「カッチョ好いのは服だよ〜」。
「そうそう、フェースブックやっている?うちの店があるから見てね」。
台湾人も最近はちゃんと英語でfacebookというようになったらしい。出たての頃は意訳して「臉書(顔本)」と言っていたから、なんだそれ?だったけど。
董仔鉢鉢鷄專賣店(facebook)
缶ビール2本と串4本で140元(530円)。ほろ酔いでグーッ。
その後、この近くにあるスープのお店に行き鶏肉飯を食べたが、日本料理のように盛り付けに気を遣っていてそれだけで美味そうに見えて美しい。実際程よい味付けで飲んでいなければお代わりするところで、残念なのは写真を撮るのを忘れ、名前も失念してしまったことだ。漢王洲際大飯店からちょっと駅に戻った辺りだったのだけど。
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