HOME > Formosa >
幼なじみと一緒に/跟童年的朋友一起去
 

梅雨の台北 | 三峽 | 小籠包 | 紅毛城 | 占い横丁 | 中正紀年堂 | 土産 | 

三峽

パラダイスホテルの部屋 昔建てた台湾のホテルは、空間があれば窓のない部屋も作ってしまうのはスペインと同様であり、その昔のホテルはかようなリーズナブルなツアーの定宿に指定されてしまう観がある。
 運が良過ぎるとそんな部屋にあたってしまうことがあり、またベッドもダブルだったりもするようだ。同行者が女性なら男性側からは文句はないが、男二人でダブルというのは新しい世界に導かれそうだ。
 総ては現地ホテルの采配なので、出発前、返事が来るまで「可能な限り、窓付きツインの部屋を所望」のメールを出し続けた。前回は3通目で返信が来たが、窓無しのツインだった(涙)。今回は1通目ですぐ返事が来て、喜びの窓付きツインと相成った(祝)。

台北駅 三峽 三峽

 初めての台湾や台北とかだったら、まず最初にお勧めするのが九份なのだが、最近はまず最初にお勧めしない場所になってしまった観がするのは、とにもかくも朝から晩まで人が多過ぎて世界で一番慢性的に人口密度の高いエリアになってしまったからだ。その過密度は正月の明治神宮の賽銭箱前かメタルかパンク系のライブハウス内に等しい。
 果たして九份を揚げるお友だちを土下座モード根性で説き伏せてその先にある金爪石を勧めるも天候は雨なので三峽に変更した。

 台北駅から各駅停車に乗って鴬歌駅まで30分。この鴬歌の発音が私には難しく「yīnggē」。以前は数回言わないと通じなかったのだが、当社比として少し上達したのだろう、今回どこでも一回で通じたのでちょっと嬉しかった。
 6年前に来た時には鴬歌の駅前何もなく小さなロータリーの左側にポツンと古ぼけたバス停が立っていただけだが、今は綺麗になりバス停も増え、それぞれにちゃんと細かい行き先などが記され、かつ観光案内掲示板なども立っていて、私のような不慣れな外国人でも旅行がしやすくなった。

三峽 三峽 三峽

 私達が台湾に来た時は、端午の節句の祝日で三連休。よって三峽も人が多かったが常識内の混雑さで逆に賑やかで楽しかった。清水祖師廟という大きなお寺をお参りした後に帰ろうとバス停を探し始めたところでスコールがやってきた。今回の4日間は台湾の梅雨だからだろうか、いずれも午前中は曇り、午後スコールがあり夕方以降傘要らずのパラパラぐらいに落ち着く天候だった。
 それこそバケツをひっくり返したようなスコールで、屋根付きのバス停の前であわよくばタクシーが来たら拾おう、と思うも当然ながら「空」の赤ランプのタクシーなんて来やしない。マフィーの法則だ。

 最近の台湾のバス事情はとても素晴らしく、全停車駅を表示した路線図がちゃんと付いている。ふと見たら、50個ぐらいのバス停に停まりながらも台湾の地下鉄MRT、捷運西門駅まで行く路線もあった。更にその路線図を見ると、手前に捷運永寧駅があった。その手前に捷運頂埔駅もあった。おお、捷運延びて延びてより便利になった。

三峽 三峽 三峽

 しばらく経ってやって来たバスに乗り、頂埔駅の入口の前にバスは停まった。
 雨足はパラパラぐらいとなり駅の入口までほんの数メートルなのでそのまま傘をささずに行こうとしたら、同じくバスを降りたAKB48をもう少し聡明そうにした細身の可愛いワンピース姿の女子大生が自分の開いた傘の半分をさし出してくれた。ちょっとの間の入口までの相合い傘なのだが、思いっきりびっくりして驚いた。
 彼女は外国としての日本に興味があった、そして車内にて私が日本人かもしれないと思った、そこから自国を旅行する日本人への親切さがより沸き起こった、他にも傘をささない人もいたのに何故にして私に、と敢えて斜に構えて捉えたとしても、こんなのを自然にできる日本人っているのか?聞いたことも見たこともない。自信を持って言えるが、少なくとも若い女性がおやじに傘をさし出すなんて日本では皆無だ。逆はあるかもしれないけど。
 そこから彼女をお話しをして、というのはなく、彼女は私のお礼に軽く会釈をしただけで、無言で駅の入口まで一緒にゆき、こんなのどおってことないです、みたいな顔をして、入口にたどり着くとささっと足早に先に行ってしまった。
 こういうの台湾人の優しさとかを越えたヨーロッパ的な紳士淑女さとも言えるが、逆にそんな概念さえもなかった私は恥ずかしかった。彼女が品の良さげな令嬢風だったからではない、極太のぶさいくなサンダル履きのねーちゃんだったとしても、大いに見習うべきことで大感謝である台湾〜。

龍山寺 龍山寺 剥皮寮

 そのまま捷運に乗って、もう一つのお友だちのリクエストである龍山寺へ行った。ついでだから剥皮寮へも。
 端午の節句祭日なので、龍山寺でもイベントをやっていてみんな経典みたいなのを見ながら念仏みたいなのを一堂に唱えていた。剥皮寮自体はやってはいたが、そのお隣の史料館は祭日でお休み、一番見たかったところだったのに残念。また次の機会だ。

梅雨の台北 | 三峽 | 小籠包 | 紅毛城 | 占い横丁 | 中正紀年堂 | 土産 |