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嘉義-1

 恥ずかしいのだけど50半ばにして「嘉」の音読みを知らなかった。訓読みなのかな、人名から「よし」と読んでいて、それ以外は中国語で「ジァ」としていたら、音読みは「カ」だった。おお。普段あまり使わないよ「嘉」なんて漢字。
 よって「嘉義」は「カギ」だ。「鍵」のアクセントは2音節目だけど、こちらは1音節。「カギ」なんて名詞は一般的には「鍵」しかないので、「嘉義」はなかなか発音しずらい。

 その嘉義は、台湾の真ん中の台中と台南の中間にあるぐらいな感じだ。
 都市の規模で言えば、台北 → 高雄 → 台中 → 台南 → (嘉義/花連/台東)辺りかな。
嘉義の噴水交差点 駅前の斜めの道を15分ぐらい歩いて行くと、映画に出てきたあの噴水のあるロータリー交差点があった。ウキペディアの歴史考察では交差点自体の完成時が多少ズレてはいるそうだけど、その噴水の上に映画「KANO」を表彰したモニュメントが建っていた。「KANO」ファンからすれば、この噴水は感動的である。
 ホテルは、1泊600元(2,200円)、嘉義駅前にある「新高大飯店」だ。ホテルのおばちゃんに聞けば、「KANO」の記念パレードは、そのホテル前の駅前からその噴水交差点とかまでの中山路だそうだ。
 「KANO」が上映されたのは昨年の今頃なのだけど、その数ヶ月以内にこういうのがモニュメント等ができてしまうということは、それだけ台湾全島及び嘉義の村おこし的に盛り上がったからだと思った。

 阿里山の名称は知っていたけど、阿里山鉄道がこの嘉義駅から出ているとは知らなんだ。
 1つ目の北門駅前、嘉義から歩いても30分ぐらいのところに、村おこし的に檜意森活村というエリアができた。写真のようなどっから見ても昭和の日本家屋みたいな建物が幾つもあり、それをテナントとして賃貸しているみたいな感じで、その一つに「KANO」イベントコーナー風に監督の近藤監督の家屋として再現していた。

檜意森活村檜意森活村檜意森活村
 映画でも近藤監督が自宅にて習字するシーンの再現コーナーがあって半紙には「甲子園」と記されていたけど、映画ではそうだったっけ?同行の友達からもらったDVDで確認しようと思ったら、おっと、私のはMacBook Airだよ・・日本に戻ってからじっくり見よう。

 しかし、「KANO」は昨年暮れか今年の年明けぐらいまで台湾で上映していたのに、もうこういう「KANO」フィーバー(死語)が実現しているのにはびっくりだ。国土面積の関係か国民性なのか、日本だとこんなに早くはなく、早いと思われる宮崎駿監督のだってそれなりにタイムラグはあった。
檜意森活村 日本でこういうのができるとキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」のような近未来的なインテリア風になるのだが、こちら台湾では昭和テイストたっぷりの日本統治時代の日本家屋等になる対照的な興味深さがあり、この辺の「木」に対する感覚は、今の日本人よりは台湾人の方が鋭い感じがした。

 映画「KANO」はどっから見ても統治時代を美化していないが、悪者として描かないとやはり美化と等しくなってしまうのは、敗戦国の負であったりもし、日本が作るこのテの映画にはたいていその負への言い訳がちりばめられている。しかし外国人が作っているからこの辺は客観的ストレートに描写されていて、これが今更ながら年齢的にもハマってしまった所以かもしれない。そのミーハー的から「KANO」と記されたTシャツやコースターなどを買ってしもうた。

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