貨幣価値
台湾のお金はご存知のようにニュー台湾ドル(NT$)だけど、こういう単位の言い方は空港等でしか聞いた事ない。もしかしたらそれは$だったのかもしれない。
通常は「元」、会話だと「塊(クワィ)」だ、と本で習ったけど、何故か台湾では元(ユェン)になるからつい「えええ、80円?!」になってしまう。
言い直して「80クワィ?」と聞くと通じた。良く分からない台湾の中国語だ。
大ざっぱに言うと、1元 × 3 = 円。
台湾なので餃子やチャーハンが食べられるところは一応中華レストランになり、ステーキなどの西洋レストランと同ランクになり割高。
市井の人は、赤ちょうちんみたいな雰囲気のお店で食べるのが普通で、それは台湾料理でイコール中華料理ではない。
丼モノや麺モノがあるが、日本のような大ドンブリではなく、茶わんの大きさのが通常なので気軽に食べられる。
物価で言うと、この辺の食べ物は80元前後(230円)、電車は台北から20キロ強離れた淡水まで50元(140円)、近くの駅だと20元(55円)。
お店で飲む缶ジュースは20元(55円)、瓶ビールが40元(110円)など。
泊まった大欣ホテルの隣には日本人経営の鰻屋があり、そのメニューの鰻丼が250元(720円)で鰻重が300元(850円)、ランチが250元(720円)ぐらいだった。
日本からすれば安いけど、台湾からすればそれなりに高級なお店の部類に入るだろう。
いずれにしろ日本円に換算すると激安である。
が、ずっと台湾の「元という数値」で接していると100桁を越えると高く感じてしまうところがあった。
1,000円は高いと思うけど、ビジュアル的に980円にすると安く見える、というやつだ。
つまり、人の感じる価格感というのは日常価格を基準とし、そして10進方によって、そこから桁数が変わった時に高いか低いかと思う感覚で判断するのではないかと思った。
で、言うと台湾は10桁が基準だと思ったのは、中華民国の国旗が記された腕時計を買った時、価格は300元で、すごーーーく高いなと真面目に感じたからだ。日本円に換算したら900円弱であってもだ。
260円と285円はどおってことない差額だけど、これが台湾になると90元と100元。桁だけが上がっただけだけど高額に感じる。
90元だと気にならないけど110元だとちょっと考えてしまうというやつだ。
因みに、こんなに物価の安い台湾にダイソーなどの100円ショップなんぞはないだろうな、と思ったら、ちゃんと「30元(90円)ショップ」なるものがあった。
ただ、そこで売っている品物は、そこに行かずともその辺のお店でも十二分に買えてしまうので、日本のようにそれほど儲かるような商法ではないと感じたが、どうだろうか?
昔のスペインの貨幣はペセタで、日本円と対して変わらなかったのでその金額からスペインの市井の貨幣価値が分かったけど、今はスペインだけではなくそこに属すヨーロッパの共通貨幣であるユーロになってしまったので、それらの価値感覚が分かりにくくなった。
ルーロンファ(台湾豚丼)や排骨飯(カルビ定食)なんてどんなに高くても80元(230円)だったのが、帰りの台北空港で食べた排骨飯は180元(520円)で高い。しかし日本円で払うと720円・・良く分からねぇ〜。
缶コーラーなんて高くても40元(110円)だと思って、排骨飯と併せて手持ちの220元を出そうとすると「240元です」。700円って高くない?←成田のレストランからすれば激安だけど。
日本に戻ってからとつても節約するようになった。
ところで、気軽な市井のお店であっても立ち食いというのは殆ど見なかった。
相席風なテーブルがあっても基本は座って食べるのが台湾の食文化の一つかな。
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