大欣大飯店
空港ロビーに降りるといきなり独特の薬草みたいな臭いで包まれ、来たぞ台湾へ!と満を持していたら、中正国際空港も桃園国際空港に名称変更したからか臭いはいずこへ?
成田から飛び立って4時間のフライト後に着陸してみればそれは羽田空港だった、と言っても分からないくらい空港が綺麗過ぎていた。 詰まんねー。日本のような無味乾燥とした場所になってしまうよ。
最後に行ったのが1999年、そして今回の2008年11月、9年ぶりの訪台である。
それでも嬉しいことに税関の手前にちゃんと喫煙室があり、他にもそれなりに灰皿があったりして、病的健康志向脅迫概念にかられまくっているやや神経衰弱気味な母国を離れたことにちょっと安堵感があった。
泊まったのは台北中山にある大欣大飯店。
1泊6,000円と思っていたら5,700円で、ラッキーと思いきや部屋には窓がなかった。
聞けば、シングルユースはこのスタイルのみとフロントのあんちゃんが片言日本語で返答した。
彼女と終日部屋にこもってムフフ〜ではなく、酔っぱらって帰ってきて寝るだけなので泊まってみれば気にならない。冷蔵庫もありミネラルウォーターは無料、部屋は綺麗で、かつ朝食がついてこの価格は、台湾の東京ビジネスホテルみたいだ。
因みに楽天からも予約ができるようだ。あれ、これを見るとすげー安いぞ。相場で変わるのか?私は直接電話してしまっただけど、次回は楽天からだな。
サイトの説明では無線LANの場合はデポジット4,000円強でアンテナを貸し出します、と記してあったけど、例のフロントのあんちゃん「ぜんぜん、要らないネ。そのままOKよ」 。
AirMacをチェックさせると画像のように4つぐらいアンテナが立つ。へ?
適当に選ぶとそれなりに繋がる。パスワードはいずれも不要。
うへ、つーことは、このホテルの裏路地に車を停めてアクセスすれば誰でもがアクセスできてしまう。
怖くてWindowsは立ち上げずMacで起動し、すべての共有をOFFにしてアクセス。スピードはADSLぐらい。
セキュリティは自力でやれ、ということだろう。相変わらず台湾はたくましい。
MacBookでメールチェックをしていたらそのテーブルの引き出しに気付いた。
開けてみたらホテルの使用説明書やチラシと一緒になんとコンドームがでてきた。これを毎日拝借すると毎日補充され、つまり12連泊するとコンドーム1ダース付いてきます。おおお、意味不明で感動。
日本のモーテルなどでは常備してあるけど(あくまでも見聞)、通常のビジネスホテルとかには当然置いていない。
もしかしたら夜半にホテル公認のデリホスが訪ねてくるということなのか?
戻るのは深夜だし、早めに戻っていても酔っぱらってのグースカグースカ・・・ドアのノックなんて聞こえません。残念〜。
テレビは見ても分からないしチャンネルがかなりの数のなので殆どBGM風につけていたところに、ふとチャンネルを変えてみると「アヘアヘ、ウッフゥ〜ン」のエッチチャンネルがあった。15chね。
台湾はボカしなしのオープン。おおお、深夜にフランクフルトと生牡蛎ですか。
前戯の画面で会話を聞いてみると、おっと日本語じゃないかい。相方もジャパニーズ。ストーリーとカメラワークからすると日本向け用のボカしを取った映像ではなく明らかにノーカットを前提にしたカメラワークだ。それとも日本用と海外用の為にビデオカメラを複数台使ってということ?謎だ。
日本の女性達、海外でも立派に活躍しているのだ。
若いならそのままズボンを下ろして、となるのだが、べろべろに酔っぱらった中年おやじなんてそんな元気ありません〜。
そのままテレビつけ放しでグースカグースカ。夜半に目覚めたら、別の日本人の女の子がアヘアヘと床体操。アヘアヘの声を聞きながらだったのか、何故かギブソンのフライングVで「天国の階段」を弾いている夢を見ていた。シュールだ。
台湾の洋式バスは、トイレとシャワーが一緒、ということ。 そして洋風のそれともちと違う。
基本はシャワールームがあって、そこに単に便座を設置したというもの。つまりシャワーを浴びた後にクソをしようとすると、その床は濡れている。 ションベンをしていても床が濡れているので、振り向いてやっても同じじゃないか?という感じ。
それでも日本のホテルのように、ひげそり、シャンプー、石鹸、歯ブラシ、バスタオルまで常備してある。
翌日、台湾駐在の15年来の友人はんちゃんが迎えに来てくれるというのでホテルの外で待っていた。
一服しながら「私の部屋は何処?」と見上げてみると、ウゲッ、隣の建物とのすき間がない。いや、あることはあるのだが、しっかりとコンクリートで目張りされていて、地震が起きたら共倒れ状態だ。
これなら何階に泊まろうが、確かに窓があってもなくても関係ないと言えるだろう。もっともこれはシングルルームで、ツインは道路側にあった。
5泊したが日本語もそこそこに通じ、清潔で安全でとってもリーズナブルでお勧めのホテルだ。中山駅から徒歩3分、中山交差点(名称不明)角の警察署の裏だ。
夜半のノックにドアを開けて、夜間日台親善交流があったら是非お知らせ願いたい。できたら交流費も。
最初に部屋に入った時「大欣大飯店」と記してある懐かしいミニマッチが置いてあって、ちょっと心が和んだ。
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