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台湾旅行/台灣旅行
 

9年振りの訪台
大欣大飯店  好吃?  淡水  貨幣価値  コピー商品  ゴミ  台南大胖担仔麺

淡水

 相変わらずの二日酔いモードで中山駅から淡水行きの電車MRTに乗った。
 「この券売機はどうやって使うのですか?(這個售票機用怎麽様)」などを一生懸命覚えたのに全く使わない。
 日本と同じように行き先と値段が記した地図があって、その金額を入れればOK・・・あれ、おつりは出てきたけど切符が出てこない。よく見るとおつりの中に見慣れないコインが入っていて「当たり」とか?・・・どうやらコインが切符みたいだ。

 改札口はみんなパスモのようなカードをピッピッとかざして通り過ぎてゆくが、どこを見てもコインを入れる穴がない。
 駅員に聞こうとしたが「入れる」という漢字は勉強しなかったのでコインをつまみあげて「這個用怎麽様」・・・・あぁ、勉強したフレーズを使うことができたじゃないか。
 なんと、コインもパスポの様にかざすらしいが、かなり違和感があった。出る時はちゃんとコイン投入口があって一安心。
 台北から淡水までだいたい25kmぐらい、日本なら380円なのだがこちらは140円(50元)。

 次回台湾の写真展をするのなら「曇天台北 II」じゃなくて「フォルモッサ(麗しの島)」にしよう、と思うくらい雲一つない青空が広がり、まるでスペインのマラガを彷彿させるような南国の町、淡水が出迎えてくれた。
 目指すはオランダ人が作った紅毛城へ。
 入場料150円で入ってみたら展示が変わっていて、かつ撮影禁止となっていた。以前はフジカ6×9+三脚でバカバカ撮っていたのに厳しくなったのか。→グループ展出品「三色冷菜」

 城下のバス停の横にある連れ込み旅館も健在で懐かしい。
 この辺は瀟洒なエリアなので物価が高く、レストランも800〜1,000円のが多いので商店街通り(老街)へ戻り、庶民的な食堂へ入って排骨飯を頼んだ。
 排骨とは甘辛の一枚肉かと思ったら骨付きカルビのようで、出てきたのはトンカツだった。大きなプレートにトンカツとご飯、サラダ、総菜、漬物、そしてスープがついて220円。台湾ビールが150円。因みにここのおやじも「ハウツー」と申しておった。
 満腹+ほろ酔いで川沿いに戻ってスナップしていたらパーキングがあって85円/1時間、台湾の物価ってやはり安いな。

 淡水の長く続く川沿い歩道にはいろいろなお店が並んでいてまるで縁日のようだ。
 ある看板に「熱狗」。何だ?と思ったら、熱い犬→ホットドック。笑えません、スペインも同じ意味での「Perro Cariente」だからだ。
 「Perro Cariente」を最初見た時は「犬の丸焼き」だと信じてしまって「おお、韓国みたいだな」。

 ジュース売店にて切望的に「有没有楊桃汁?(ヤンタォジュゥある?)」。
 「あるよ」、おお、でも何処に?いつもの大きな水槽が見当たらない。
 店員が「○×■ビン☆*◎」と言ったが「ビン」しか聞き取れない。瓶のことか、瓶入りの楊桃汁?中英折衷風に「我有Cup!」と答えたが、これじゃ店員分かってくれないだろう。
 それでも望んでいたカップ入りのが出てきたけど、冷静になって考えると瓶はpingじゃないか、ビンは氷のことなのね。ふーん、氷を入れないで飲む人もいるんだ。

 でも店頭には何十種類のジュースが記されているが楊桃汁の文字はない。
 「不在楊桃汁的文字」と聞いてみると指をさして「あるよ」
 「古味的楊桃汁」とあった。楊桃汁って昔の飲み物だったの?日本だとラムネとかアパッチ(ホットコーラ)か。
 マクドナルド的なラージカップに入って80円。楊桃汁は美味いなぁ。みんな、なんでこれが美味くないというのだろうか不思議でしょうがない。

 ふと川沿い歩道にポストカードを主体にした淡水近郊の日常生活のスナップを売っている小屋があり、家主が私のカメラを見て「おお、ライカM6。カメラマンかい?淡水をスナップ?」と聞いてきた。というのは分かってけど同じ聞いた単語で「あんたもカメラマンかい?」と言っても通じない・・あぁ。

 カメラマンである「撮影師」が通じない。何処かしら四声が違っているのだろう。
 そして「フィルムは何だ?」「私は○×だ」とお互い片言の英語が混じっていても通じない。TMAXが「ティマァ」、TRI-Xが「トリエッ」とかに聞こえるから何のフィルムだ、そりゃぁ?唯一イルフォードのは「HP5」で一発で分かった。当然か。
 筆談をしてみればお互い一目瞭然。

 ポストカードとして売っているのと地元の利から旅行者からは想像もつかないいろいろなシーンをかっちょ良く撮っていてなかなか上手い。
 「台湾、そして淡水は初めて?」
 「台湾は9回目だけど今まで中国語は全然勉強しなかった」

程許忠氏と/淡水 「淡水に来たのならより良い場所があるからこれから一緒に行こう」と、彼が指した場所は背後の丘の上で私のあごが45度上がっていた。
 ヒョー、あんな上まで登るの?歩き疲れて・・つらいなぁ。でも断れないし、一緒にひーこらひーこら登った。
 登ってみたら確かに景色は良いけどネーチャーカメラマンじゃなからなぁ、と思っていたら「この先に中学校があって建物がとても良いから撮ったら良いよ。無料だよ」と、言って連れて行かれ、幼稚園から中学校まで一緒になったミッション風な学校の門の前にいた。変な外国人が入れる訳がないと思いきや、彼が守衛に交渉して、すんなりOK。おおお。
 記念写真を撮って彼と別れた。

 名刺交換をしたら「ブログがあるよ」と言われ、「あ、ホームページがあるね」なんて。
 「日本に帰ったらメールちょうだい、日本語で良いよ」
 「日本語は分からないでしょ?」
 「友達が知っているから大丈夫だよ」
 「じゃ、日本語と拙い中国語の両方で出すね」
 ・・・かろうじて単語を繋げて意思疎通のギリギリガールズ(古い)。

 こういう会話をせめて拙いスペイン語のように中国語で喋れたらなぁ、と、いやはや歯がゆいの何ものでもない。
 同業者だから引伸機とか印画紙はなに?現像液は?とか台湾の銀塩衰退感はどーなのよ?というのも聞きたかったのだけど、いかんせん持ち札の単語が少なすぎ。

 名刺を見ると

 程許忠
 淡水A阿忠哥

 良く分かりません。Aって何だ?クリスチャンネームの頭文字?
 苗字が「程」で名前が「許忠」と思ったら「許」はお母さんの名字だと言う。おいおい、スペインみたいな名前だな。
 聞けば「阿忠」が名前だと言ったけど、中国名で名字が二文字というのは珍しいから苗字は「程」だと思うのだけど、こういうのもちゃんと中国語で聞いて理解したいな、と強く思った。
 名刺にメルアドが記されていないのに気付いた。どーやってメールするんだ。

 彼のブログへアクセスしたが、ブログ自体が良く分からないので、どうやってコメントして良いのやら?
 2度ほど試してみたが、未だ返事なし。


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