好吃〜!
ビールを飲みながら久しぶりのはんちゃんとの再会に花を咲かせ、ついでに中国語の発音をチェックしてもらう。
まずは難関のzh、sh、chの巻舌音というのか摩擦音みたないのをだ。とりあえずお情け及第点をもらって、お店のおばちゃんに「美味いね(好吃/ハウチー/haochi)」と言うと、日本語がわかるおばちゃんは単純に日本語の発音で「ハウツー!」。おい、好吃のchiは何処へ行った?
「おばちゃん、ハウチーじゃないのかい?」「いや、ハウツーだ!」
う〜む、言い切っているのだからそうなんだろうなぁ。
翌日、淡水の飯屋での勘定時に「ハウチー」と言ったら、店のおやじが同じく「ハウツーね」と教えてくれた。
そのおやじにちょっと話をして聞いてみた、どっちが正しい?日本語の普通のツーとzhu。おやじは後者だと言った。
教本では絶対にchiだけど、ま、本家台湾人がそう言っているのならそれが正しいのだろう。
その夜また同じ店に行き、ちゃんとzhuの発音で「ハウツー」と言ったら昨夜のおばちゃんが「そうだよ、それで合っているよ日本からのおじさん」という感じでニコッと笑顔を返してきた。
台湾飲食店組合のお達しから飲食店では「ハウツー」と言わなければいけないとか。
ジャニーズが載っている台湾雑誌が欲しいと娘が言っていたので、ホテル近くにある三越デパートに行った。
「書籍売り場は何階ですか?」と1階のインフォメーションで聞いた。
と言うと、なんか流暢に喋っているように聞こえるが実は言葉を繋げただけで「我要買冊、是幾楼?(私は本が買いたい、それ何階?)」。
綺麗なお姐さんは「チョウロウ」・・え、長老?社長に会えとういこと?また変な中国語を言ってしまったのか。
あぁ、9階ね・・・「9」はチュウ(jiu)じゃないのか?
台湾の中国語って北京語だと聞いていたのけど、国威掲揚の為の方言啓蒙政策か。
あまりにも発音が違うので、少しソサエティック風なホテルの人に聞いてみようと思った。
ちょうどホテルに戻ったらフロントに若いおねーちゃんがいた。
このホテル、行くたびにフロントの人が変わっていて、一体何人スタッフがいるんだ?って感じだ。
日本語がより喋れるみたいなので「好吃は、ハウチーかハウツーか?どっち」と聞いたら「ハウツー」との返答。
「それじゃ chi はダメなのか、ツーなら zhu?」
「t s u のツーだ!」
つまり、ハウツー、hauchu、hauzhu、hautsu、hauzuの何でも良いという意味だ。そうか?
我ながらしつこいと思うも翌日のフロントには品の良さそうな執事風のおじさんがいたので聞いてみると、やはり「ハウツー」。
「それじゃ、我是(私は)の是はshi?」と発音してみると「いや、ウォスォだよ」、ウォスォ・・?わけ分かんねー。
でも、zhuでもtsuでも良いのなら日本語のカタカナのように喋ればOKじゃん。台湾がより近くなった感じだ。
帰りにちゃんと台湾の中国語vs日本語の辞書と教本を買ってこよう。そこには「吃」がchiじゃないことを願っている次第。
ヒアリングだけど、こちらの質問に対してかつ一対一の条件下にて、知っている単語だと何となく聞き取れるぐらい、つまり大した会話をしていないのだけど、ま、1ヶ月の勉強で筆談もなくできているのだから、これで十分でしょ。
因に台湾の若い人たちが思いの外、日本語を知っていて、日本人からするとちょっと嬉しい。
決して日本人観光客相手の為の日本語からではない。地元の若い女の子向けのグッツコーナーやバラテェイショップなどの若い店員などは、なんとなくカタコトで日本語を話す。
「日本語、少シ勉強シテイマス」。ビジネスではなく単純に個人の興味から外国にいる外人が日本語を勉強しているなんて台湾以外で殆ど見たことがないぞ。
私ぐらいの年代の人からはたいてい英語で話しかけれて「From where did you come?」とか「Where did you come from?」。
そー言えば、電車に乗っている時、シルバーシートに座っている私ぐらいの年代の女性から席を譲られそうになった。
台湾人からすると私はそんなに老けて見えるのか?「いえいえ、次の駅で降りますから(我下下一個車站)」と言ったらちゃんと通じた。なぜなら大きく手を横に振ったからである。
でも、ちょっとショックだった。
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