禁煙新法
ホテルは例の中山にある窓無しの大欣ホテル。また使い道のないコンドームがもらえるぞ。
前回、楽天からの予約の方が安かったのでチェックしたら4,900円・・・高くないか?おまけに楽天の台湾宿泊情報には、今年4月から施行された法律によってホテルなどの施設内は全館禁煙となりました、と記されていた。
それなら特大ゴキブリと同衾、じゃなかった同伴の安宿の方が良いや、と思いながらも一応の確認で大欣ホテルへ電話。
少し中国語を勉強したので「日本人だけど予約状況を知りたいのだけど、日本語を喋れる人はいますか?」
「私は少し大丈夫です」
「5月9日から4泊したいのだけど、1泊幾らですか?朝食付き窓無しのシングルだけど」
「1800エンです」
「え、安すぎない・・あ、エンは元ね・・ちょっとまって」
こういう時マックの計算機は便利だ。ちゃんと通貨を変換してくれる。
「ちょっと5,200円は高いんじゃない、昨年11月に泊まった時は4,900円ぐらいだったよ」
「その部屋には窓はないです。バスもないです」
私の中国語より日本語は上手いけど、確実にあるかないかを聞く場合、やっぱ現地語しかないので、拙い中国語で 「以前泊まった部屋が欲しい。その部屋は窓がないけど、朝食とシャワーとトイレは付いていた」というと 、「あ、それだったら1580元(4,700円)であるよ〜」と、日本語でタメ口・・・最初から言ってくれよ。
お名前は、というので中国語で「中島健」。
「え、松島さんですかぁ」
勉強不足だから発音悪いんだなぁ
「中華民国の中、青島ビールの島、健康の健」
「あ、中島さんですねー、健は????英語でお願いします」
「カーエーエネのケ・・・あ、デブチ〜、ケーイーエヌね。あ、そうそう台湾の法律で部屋は禁煙と聞いたけどホント?」
「ええぇ?そんなことないですよ〜、大丈夫ですよ〜、ご安心くださいよ〜」
「おっと、電話番号とか住所とか言わなくて良いの」
「以前に泊まった時のメモがあるから大丈夫ですよ〜」
「分かりましたよ〜」
台湾衛生署国民健康局によると、2009年1月11日より「禁煙新法」が施行。
3人以上いる屋内は全て禁煙となる他、街中での歩きタバコも禁止。
屋内にて喫煙が可能な場合は「独立した空間に空調機が設置されている場所(喫煙室等)」のみ。
ホテルやレストラン等の室内は全面禁煙だが、喫煙室の設置は可能。
違反者には最高¥30,000の罰金。
おお、台湾もとうとう日本と同様な極悪ファシズム風法律を取り入れてしまったかぁ。
確かに居酒屋にしろ何処でも禁煙になっている。
「何処で吸ったら良いの?」と聞くと「表の道路とかなら大丈夫ですよ」。言われるまま店先で吸っていると店員が灰皿風の空き缶を持ってきて「どうぞ」、と言いながら自分も吸い出して「やだよねぇ、こういう禁煙法は、どうでも良いよ」みたいなことを言っていた。
それなりに本格的な四川料理店へ行き相変わらず店先でスパァ〜。
するとウエイターもやってきてスパァ〜、また違うウエイターも連れションならず連れスパでスパァ〜。そうしたら店横の路地からコックもやってきてスパァ〜。
合計4人が店先でスパァ〜。日本的ビジュアル風だとかなりお行儀の良いお店に見えないけど、こういう感覚はウェルカムなんだろう。スパスパしている店員に客が「4人だけど空いてる?」
煙草片手に「あいあい、空いてますよ、どうぞ〜」、客は気にせず店内へ・・・、台湾はおおらかで良いな。
喫煙の是非よりも、世界的な嫌煙ブームに乗り遅れてはいけないとの対外的アピールの方が強く感じた今回の禁煙新法。
密閉された建物や室内でなければ、日本で言うちょっとしたスピードオーバーは容認と言った感じだ。
中山駅近くの交差点に、なんと「ダイソー」ができ、写真のような可愛らしいイラストの8個パックのマッチを買ってきた。
100円ショップならず39元ショップだ。単純に40元にしちまえば計算も楽だと思うのだけど、この39にしているのが割安感をより出しているのだろう。
店内は、火事が起きたら全員確実に逃げ遅れること必至な陳列状態になっていて通路はやっと一人が通れるぐらいで、その密集度はインド人、いやドンキホーテもびっくりだ。
そこに沢山の人が集まるから慢性的な年末のアメ横状態になっている。
台湾のエコ感覚は素晴らしく、多くが買い物袋を持参だ。ただ、その袋の容量体積と買い物のとが一致していない場合が多く、たいていが入り切らず万引き風にあちらこちらのポケットなどに入れるので時間がかかり、そしてレジは混む。
このマッチとポケット灰皿を買うためにレジに20分ぐらい並んだ。はぁ。
商品の殆どが日本語で書かれている。店内のポスターには「日本直輸入、最高品質!」と書かれていた・・・ダイソーの製品って殆どが中国製なんだけどなぁ。
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