巻貝を頭に被り 中に灯りをともして歩く 青紫の巻貝は桜色に透けて 天界の親族は それを頼りに探しあてる
あの子は今しあわせなのか あの子はいつここに来るのか
床に巻貝をおいて 中に入って眠る 犬のように体を丸めて 巻貝が交信を始める 深い群青色の天空