はま寿司
初めて接する屋台や庶民的な飯屋などに何処かしら不衛生感を覚えるのは仕方のないところもある。それでも何回か一緒に行って慣れてきたのだろう自ら進んで行こうとしていた今回の叔父であった。
中山天津路近くにある台南料理の「程家」へ行く。
自分で食べたいモノをボールに入れ、もやし和え(豆芽菜)と魯肉飯(ルーロウ飯)を頼んだ。子供用の小さな椀の魯肉飯は、胃ガンにて胃を取ってしまった叔父にとってはベストサイズだ。
豆芽菜は、ここに来るといつも頼むのだが作り方が分からない。おそらく湯煎したもやしにちょこっとごま油と塩をまぶしたものだと思うのだがさっぱりしていて美味い。今度作り方を聞いてこようと思っている。
3年前に泊まった山水閣大飯店(グリーンワールドイン中山)の前を偶然タクシーで通ったらそのお隣に「はま寿司」がオープンしていた。
外国に来てまで日本の料理を喰うか?と言うわりには現地の食事をあまり食べたがらない叔父も、少し海外旅行に慣れたからか、話のタネに食べてみようかねぇ、になった。
近所に「はま寿司」があるので我が家での定番なのだが入ってみると、メニューが中国語で書かれている以外、みんな同じなのにはびっくりした。看板までもひらがなで「はま寿司」と記してあって、台湾人分かるのだろうか。英語とかで記された日本にある店と同じなのかもしれない。
さすがにネタは同じではなく外国先への仕入れの関係か、ないのもあるが味はまったく同じ。海外で日本食を食べるのも郷愁的で良いものだ。1皿40元(150円)は割高だが、一応台湾からすれば外国レストランだからむべなるかな。
以前まだできていなかった「はま寿司」の横路地を入ったところにの角に餃子の店「常青餃子館」があり、そこの卵焼きと餃子が食べたくなってまた行った。
痛風にはエビはあまり良くないのに、気が付けばエビ入り卵焼きとエビチャーハンが目の前のテーブルに置かれていたので、エビを叔父にあげて残りを食べた。
メニューには日本の一般的な餃子の意味である「鍋貼」とあるのに、出てきたのは揚げ餃子か焼き餃子、または大きなラビオリでこれがなかなか美味い。他ではあまり見かけず癖になりそうなメニューである。
食べやすいようにスジを入れたイカと香菜を一緒に炒めたイカ焼きは酒の肴に最高である。
国父記念館を見た後に、その近くにある松山文創園区へ行ってみた。
地図で見ると近いのだけど、どうみても広いエリアの向こう側なのでタクシーで行った。
昔のタバコ専売公社の工場跡地を改築した新たな文化発祥エリアで、若者たちがそれぞれの芸術作品を展示していたり即売していたりする。
改修した昔の建物も開放していてその中にある喫茶店に入った。昔ながらの天井の高い廊下の窓際にテーブルが置いてありコーヒーを飲む雰囲気満載である。
苦いコーヒーが苦手な漢民族も日本同様に慣れてきたのか、エスプレッソなどもメニューにあった。
何回も来た慣れもあるのだろう、「やはり台湾は良いな〜」と叔父は言う。
そして、「これで最後とかいうとなんか気が抜けてボケてしまうかもしれないので、次また来ることを目標にして、来年季節の良い時に来よう」と、台湾旅行継続を決意する叔父であった。
|