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台湾旅行/台灣旅行
 

郷愁の平渓線
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瑞芳駅

 2011年5月、平渓線に乗るために日本でも有名な九分村へ行く中継点でもある瑞芳(ruifang)駅へ行く。
 台北駅から各駅停車(区間車)で150円で50分、特急(自強号)で220円で40分、という訳の分からない所にある駅。
 瑞芳駅に9時半に着き、平渓線は9時58分発と思っていたら、見間違えていて10時58分発。それならわざわざ特急で来ることもなかった。その後10時20分着の各駅停車があったのだ。
 日本のに比べてスタイリッシュじゃないのが台湾の特急だけど、どこかしら可愛らしいから好きだ。台湾の新幹線もそうだけど、台湾の鉄道イメージカラーはオレンジのようだ。
瑞芳駅 瑞芳駅 瑞芳駅
特急の自強号 地下通路には、町並みの今と昔の対比写真が展示してあって興味深い 瑞芳駅舎
中華民国の国旗がはためいている
 1時間半もやることないから駅周辺をブラブラするかぁ、ま、その前に一服だ。
 ふと駅前広場を見ると、ブラブラしながら歌っているおっさんがいた。それも日本語の歌だ。あれ、どっかで見たことあるぞ、と思ったら、2年前にもここにいたおじちゃんじゃないか。

 高齢者就労援助の一環なのか日本語が喋れる人達が台湾に訪れた日本人観光客にいろいろアドバイスをするボランティア風の人達だ。
 向こうは忘れていたようだけど(当然だけど)、ま、日本語ができるので問題ない。
 名刺交換をして85歳になるおじちゃんの名前は王さん。いろいろ喋っていると奥さんもやってきたので一緒にパシャリ。
 台湾の日本語を喋るこのくらいの人達はほんと綺麗な日本語を喋る。
 王さんはこれから行く平渓線の終点駅菁桐で生まれたがお父さんの転勤でこの瑞芳に移り住んだとか。
 住所も聞いたので後で送ってあげよう。

瑞芳駅 瑞芳駅 瑞芳駅
昔の国民唱歌を歌っている 2009年5月9日、この時はLeica R6だ いつまでもお元気で

 駅構内に、中国語、英語、日本語のパンフレットを常備している大きなカウンターがあり、王おじちゃんはいつもそこに座っている。
 その反対側には最近できたエアコン付きの若いおねえさんのいる案内所もあって、こんな小さな駅に何故にして2つもあるのだ?おじちゃんの方は日本人または台湾の若者向けか?
 名刺を見たら「台湾鉄道管理局 瑞芳駅日本語翻訳委者」、なるほどねぇ。

 おじちゃんの所を辞して町並みをブラブラする。
 駅前正面のなんちゃってアンパンマンコピーのオレンジ色の看板のあるところが九份村行きのバス停だが、狭い道の角にポツンとポールが立っている感じだから初めて来た人は結構迷うかもしれない。
 その手前はタクシー乗り場。台湾の運ちゃんは必ず観光客に声をかける。
 「九份まで行くよ」
 「いや、今回は平渓線に乗るんだ」
 「じゃ、菁桐まで行くよ」← そういう意味じゃない
 「ゆっくり汽車で行くから大丈夫だよ」
 「あれ、少し中国語ができるんだ?」
 「2年半勉強しているんだ」
 「へぇ、そりゃ良いや。タバコ吸う?」
 「おっ、ありがとさん」
 私はマイルドセブン1を吸っているけど、くれたのはマイルドセブン10ぐらいの濃いヤツ。頭をクラクラさせながら結局駅周辺だけをスナップしていた。


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