夜間飛行の尾灯を 流れ星と思った 落ちて来る隕石を いちど限りの花火と思った
毎日を 「本当に」とか「とっても」とかの 単純な副詞で飾り 本当にとっても急な別れ
再会しても分からなかった顔 勘違いな会話 夾竹桃と話しているほうが ずれがない それでも可能性を探したのは 距離の単位を間違えたから 無限という単位を 目測できなかったから
そして昨日出会った人 「またお会いできるでしょうか」 「はい、確かに、どこかできっと たぶん明日」 無限の定規を互いの額に探す