砲弾攻撃を受けて バラバラになった建物のような 自分の心を モザイクを合わせるように 組み立ててゆく 南側の一郭が どこへ行ったのか分からない 西側の基盤が 砕け散って煙を上げている
それでも何とか建て直す
春になれば いつのまにか届いていた 小さな種から 小さな青葉が 顔を出すかもしれない 遠い遠いまだ幸せだった 空に向かって 深い深いまだ知らない 幸に向かって 青葉は伸びてゆく きっと