佛教大学歴史学部
東洋史コース全履修科目

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■「 東北アジア史特講 1 」 T履修  2単位  2018.6

新・韓国現代史 同じ歴史学部東洋コースの先輩に聞いたら、殆ど中国関連、ちょこっと朝鮮とかetc、と聞いたので、まずはそのちょこっとの朝鮮関連のこの「東北アジア史特講 1」にトライした。
 朝鮮については、中学で習った昔の高句麗とか新羅、百済、そして日韓併合での植民地と金大中大統領ぐらいで、それも名称だけ知っているぐらいの対朝鮮無知状態で指定テキスト『新・韓国現代史』(文京洙著 岩波新書)を開いた。
 受講前、嬉しいことに同じ東洋コースの在日韓国のおねーさんと知り合い、彼女曰く、韓国関連の本はイデオロギー的なバイアイスがかかっているから注意しながら読むのが良いですよ」。と、その本の著者履歴を見て「まぁ、良いと思います・・」、何が良いのだろうか?法政大学の教授だからちょっと左寄りかな、ぐらいで、アフガン侵攻がアフガン進駐になっていたりして、なるほど〜。
 そう思って読むと、意外やより客観的に記されている印象があり、エラそうに言うと良質の書だ。
 ただ、「南北分断の遠い要因の一つに日本による植民地支配がある。植民地支配がなければ分断はなかった。」とか記されていて、何でもかんでも植民地支配に関連付けようとしている雰囲気が漂っていてあまり好きではない。一つぐらい「その要因の一つには日本が負けたからだ。勝っていたら分断はなかった。」とかいうのはないのだろうか。

 2単位なのでレポートは1つ。
 朝鮮史は全く知らないので、出てくる名前や事件、名詞等初めてみるものばかりで、まずどうやって読むのかが分からず漢和辞書をひきまくり。政党については、日本と同様似たような名前が乱立し、それらが合併と分離を繰り返し、最近ではカタカナのハンナラ党とかネヌリ党とか云々になってしまい、その相関図等とても覚えられないのでスルーさせてもらった。現代日本史を学ぶ外国人も同じような苦痛があるかもしれない。
 終戦の朝鮮解放から始める韓国現代史だけど、民主化になる盧泰愚大統領時まで、強権政治が続きデモと弾圧が繰り返され、韓国人大変だったんだなぁ、としみじみ思ってしまった。

 科目最終試験に向けて暗誦したり紙に記したたりするのだが、思いの他、日本の漢字を忘れていて、例えば「虐殺」とか「進撃」、「民衆」、「勃発」、「破綻」なんて、ぜんぜん気付きもせずに中国語の繁体字で記していたり、またどっか違っていたりしてちゃんと書けなかった。情けなかたい。また恥の上塗りだけど「国是」が読めなかった(バカ懺悔)。

 1ヶ月後の科目最終試験は、いつもの大正大学で、前回からすれば5年振りだ。
 この時の設題は、「朴正煕の功罪について述べよ」だった。この間まで大統領だった朴槿恵のお父さんが朴正煕と知って、意味ないけど、おおっ!と感動した。
 指定テキストの『新・韓国現代史』は、終戦の8月15日の植民地解放から朴槿恵大統領までを扱うのだが、その前の朝鮮はどうなっているのだろうか?と少し興味を持った。
 すぐ忘れてしまうだろうこの朝鮮の歴史をその前に活用する為、T履修の「朝鮮史」にチャレンジした。