身体の重さを測る時 パリ郊外の研究所で ひそやかに在る 質量原器を思う その重要性と 影としての存在に 原器は身じろぎもせずに そこに在る
魂の質量は何グラム 魂の原器はどこに在る 天空の中、湖の底、 あるいは自分の 耳たぶの後ろ側
身体が体重計から離れても 目盛がいつまでも揺れる夜 魂は基準を求めても 原器の場所は永久に みつからない