主頁 > 寫真展 > Time To Time 2011-2013
Time To Time 2011-2013 : 36-3
前頁
夏の日


森を歩いていたら
名前を知らない小鳥たちが
いっぺんに飛んできて
木に止まったので
私も木の下に座った
雨が来るのだ

小鳥たちは
生まれて 生きて 産んで
死んでゆく
なにを思い煩うこともなく
小鳥たちは
息をするのが嬉しく
空を飛ぶのが楽しい

雨が好きだ たぶん小鳥たちも
たまになら

雨が来た 雨が去った

小鳥たちは
ピタクタカタピタといって
飛んでいった
多分、さよならあなた
といったのだ

白い花の咲く小道を
あるいて村までくだった
ただそれだけの夏の日

Time To Time 2011-2013

36 - 3
前へ/Anterior
 intro.  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18 
 19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36 
下頁/Siguiente

下頁/Siguiente

反回