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懲りずに函館 2008.12.25-27

懲りずに函館  好きになると飽きるまでそれに固執し続けるのが中島家なのだろうか、夏は草津の中沢ビレッジ、暮は函館。
 今回の函館は実に4回目だ。それも毎回同じ年末の時期だ。良くもまぁ飽きないもんだと思う。
 それでも、いつもの場所へいつもの景色を見ながら訪れるのは久しぶりさもあってなかなか悪くない。

 天気予報をヤフーで見れば行った日から帰る日まで「暴風雪」、・・首都圏ではついぞ聞かない予報名だ。
 穏やかな冬の好天には思えず、英訳すればブリザードか。再び大沼公園とかに行こうかと思っているが遭難するかもしれない。

 盛り上がるクリスマスイブとは言え、本家クリスマス当夜だってそれなりに盛り上がると思って函館に着いてみれば、人口密度が首都圏とは違うからか人々もまばらで通常の年の瀬と言った感じだ。
 十字街の坂から上がったところのいつもの五島軒で美味しいカレーを食べて、みぞれ交じりの雨の中を金森レンガ倉庫街へ行く。若者向けのショッピングモールだ。
 さすがにクリスマスなので若いカップルが多いが、首都圏のショッピングモールの混雑度から比べればのんびりしていて過ごしやすい。
 夕暮れになるとイルミネーションが綺麗だ。

懲りずに函館
トラピスチヌ修道院
 レンガ街や函館駅などには英語の他に韓国語と中国語も併記されている。
 中国語は場所によって繁体文字と簡体文字とバラバラだ。レンガビルの駐車場には観光バスが停っていて「天喜行旅行社(台湾)」。雪のない台湾は、この時期激安な函館エリアで雪を見るツアーが目白押しなのだろう。

 そのレンガ街の裏路地にある昨年も行ったスペインレストランラ・コンチャ(La Conche)へ立ち寄って「今夜来たいのだけど、クリスマスとかで一杯?」
 「今夜は予約で満席なんですよ〜」、明晩は空いているとのこと。
 あちらこちらのブログやサイトにも載っているのでそれなりに有名風なレストランなのだろう、昨年は益田喜頓さん立ち寄り風にカウンターで一杯ひっかけていた。
 その日はゴトゴトと市電に乗って湯の川温泉にある毎度の大寿司へ。

懲りずに函館
大寿しのおかみさんと
 二日目の朝のテレビで、札幌〜小樽間を始めあちらこちらで電車や飛行機の遅れや欠航が報道されていて、今日の大沼公園は無理だなぁ、なんて思ってカーテンを開けたら晴れている。
 函館もそのうち曇ってきて雪が降り出すのだろうとホテル最上階のレストランで朝食を食べていてても全然曇る気配がなく函館山は綺麗に見える。
 それでもテレビとヤフーの函館の天気予報は暴風雪、どうなっているのだろう?
 大沼公園を取りやめて函館市内観光に切り替えて、晴れているうちにと函館山へ。夜景も綺麗だけど昼間も綺麗なのだ。
 唯一天気予報が合っていたのは強風で、ホテルを出た瞬間に氷点下の突風でみまわれ、さすが冬の北海道。函館山に登ったらもっと氷点下の強風が吹いていて妙にタバコの一服が温かかった。
 氷点下7度と言っていたけどこれは百葉箱の中だろう、強風での体感温度は楽観的に言っても×2かもしれず、この寒さはやはり今ごろのスペイン、ブルゴス以上だ。

懲りずに函館  昼間でもそれなりに観光客で混雑していたのが頂上の売店だ。
 会話を聞いてみると日本人ではない。意味は分からないけど幾つか知っている単語があったのでその人たちは中国人、そして中国人風だけど聞いても全然分からないのは台湾人か香港人だろう、それ以外はハングル。
 つまり売店の客で日本人は2〜3割しかいないことになる。
 無料配布のハンドブックは日本語、英語、簡体文字(中国大陸)、繁体文字(台湾、香港)と4種類もあって函館山はインターナショナルだ。

 展望台から見ると、津軽海峡や札幌方面など周辺の空は墨色の低い雲に覆われていて、晴れているのは湾内の函館市街だけだ。
 市電の一日乗車券を買ってあちらこちらと市内を移動したけど、周辺は悪天候だけど函館だけは幸運にも最後まで晴れていて、そして最後まで冷たい強風だった。

懲りずに函館  函館駅の隣に、今はなき青函連絡船の博物館がある。昔の摩周丸が停泊しているだけだけど。
 全面真っ白な吹雪の中、誰も外なんて歩いていません。行くところがないからとの理由もあったけど、逆に暇だからこそ有意義にこういうところをじっくり見られ楽しめた。
 青函連絡船の模型や歴史、そして機関の一部などが展示してあり、そのままの操舵室、無線室などもある。
 サロンには船長などの衣装が置いてあって自由に着られる。
 海のスチュワーデス「マリンガール」なる人がいたなんて全く知らなかった。いつも二等船室の雑魚寝利用じゃ出会うこともなかったからだろう。

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