小さい時は親に良く海に連れて行ってもらったけど、大きくなってからは海水浴は疎遠となり、結婚後も同様で、子供ができてやっと、何十年か振りに夏の風物詩を思い出した。
仕事の落ち着く夏の盆の終わり頃、親戚のいる千葉の岩井海岸へ出かけ、クラゲと戯れているのがここ数年の恒例行事である。ちょうど娘の1つ下の子供のいる弟夫婦といつも一緒だ。
ただでさえあまり綺麗ではない東京湾のそれも夏の終わりに行くものだから、遠浅で有名な海岸も淀んだ泥水と化している。しかし子供にとっては、本能的に水遊びが好きな所為か、または岩井の海しか見たことないのか、海水の透明度はノーチェックだ。
西伊豆の海を知らないとカミさんが言うので、今年の夏は、朝出て夕方着くのは当たり前の、あの日本一大渋滞の伊豆半島にチャレンジした。
とにもかくも空いている時期を狙い、娘の終業式のその日の昼に出発した。埼玉から西伊豆の雲見までぴったり4時間で着いた。
客もまばらなシーズン前の雲見海岸一番乗りと言った感じで、その分海水は少し冷たかったが、何処にも濁りのない一面透明な海。足もとには熱帯魚みたいな魚が沢山泳いでいて娘は大喜び。
いきなり深くなる海岸だけど、怖がる娘に浮輪を付けさせ、経験として沖のイカダまで連れていった。
その後、恒例の岩井に行き、どっちの海が好きかと聞くと、雲見の泊まった民宿が良いと答え、理由は目玉焼きとハンバーグが出たからだと。
来年も西伊豆に行きそうだ。 |