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公開講座:学習院さくらキャンパス
公開講座:学習院さくらキャンパス
  1. 「くずし字に親しむ」(基礎) 2025. 10/26, 10/26, 11/9, 11/23(4回)
  2. 「くずし字を読み解く」(中級編) 2025. 10/26, 11/23(2回)
学習院さくらキャンパス受講證 今通っている佛大通信の「古文書くずし字」のスクーリングを2度ほど受けたのだけど、取り組み方と言おうか、どうやったらあのミミズみたいで滲んだような文字を翻刻(活字にする)できるのか、くずし字初学者以前の私には皆目検討がつかなかった。
南1号館 論題がまだ決まっていないので、もしかして中世辺りになったら、こういう古文書の原文を読まなければならなくなると思い、もうちょっと初歩の初歩的な取り組み方をやっている公開講座を探してみたら、国文学に強い学習院大学にあった。それも超初心者向けのが。その公開講座は「学習院さくらアカデミー」とあった。
 早稲田大学にもあったのだが、通うのが大変なので身近な目白駅を選択した。

 学習院大学は、以前仕事で通ったことがあり、篠沢教授の研究室があって紀子様のお父さんが教授をしていた頃だから、25年くらい前かな。木立の多いキャンパスで歴史ある建物も多く、由緒ある雅な大学だ。
 教室は、南1号館という歴史をたっぷり含んだ建物で、手前に看板がたっていたので、公開講座開講日限定の専用の建物みたいだ。中はリニューアルしているけれど、無機質ではなくとても落ち着いたシックな雰囲気になっていて、こんなところで学ぶのって気持ち良いよね、と思わせる。
 「くずし字に親しむ」は、10名ぐらいの受講生で殆どがご婦人。「くずし字を読み解く」も10名ぐらいだが、こちらは男性だけだった。いずれも私は最年少風だった。

南1号館 南1-401教室 南1-401教室

「浅間山焼之留書」
国立公文書館デジタルアーカイブ
請求番号:213-0032 書名:浅間山焼之留書
https://www.digital.archives.go.jp/item/757018
 講義は、くずし字の原文のコピーレジュメが配られ、ひたすら先生がそれを翻字したのを板書すること90分。
 「くずし字に親しむ」では、比較的分かりやすく見える明治初期のものを、「くずし字を読み解く」では、なんだか全然読めない江戸時代のものを、ひたすら板書板書の90分、それをひたすらレジュメ内のくずし字の横にその翻字を書き写すこと90分。
 すごーく単調で眠くなるような90分に見えるけれど、くずし字と横の翻字のを見比べながら、そのくずし字自体を体で覚えてゆくような演習で、眠るようなゆとりはなく、まるでスポーツのトレーニングみたいだった。
 いろいろ学習方法などを先生に聞いてみたが、このような講座を受けながらも、日ごろから古文書に触れ、辞書を使って一つ一つ丁寧に文字を解読してゆくのが宜しいようで、外国語を学ぶようなに時間のかかるもの、というのが分かった。翻訳アプリを使うのもあり、と言ってはいたけど、その口調から辞書を引いてコツコツと調べてゆくのが王道のように聞こえた。こういうのが分かっただけでも受講して良かった。
小冊子『児玉幸多』 写真の「浅間山焼之留書」は、「くずし字を読み解く」のレジュメからだけど、たくさん古文書に触れてゆく中で、その文字が分からなくともその前後から類推できてゆく、と聞き及ぶが、辞書などを使ってそこそこに読めるようになるのには、かなりの時間を要することだろう。エントリーでは、同じ時代の同じ身分の人の書いたものをやるのが良いとは思うが、その前に頭がクラクラしてきた。

吉祥庵  講義初日に小冊子が配られ、そこには児玉幸多とあるが、どっかで聞いたことあるなぁ、と思っていたら、『くずし字用例辞典』と『くずし字解読辞典』の編者だった。つまり大先生の巨匠であり、ここのご出身かとびっくりした。良い小冊子をいただいて何よりで、それらの辞書に親近感を覚えた。

 目白駅周辺って、大きな会社や事務所がそれほど多くないからか、飯屋が少ない。スタバーみたいな喫茶店は多いのだけど。
 駅を出て右に行くと大学などしかなく店は殆どないに等しいので、左に折れてゆくと、飲食店が何軒か点在し、「ガスト」や「CoCo壱番屋」、インドカレー屋などが見えるその中で「吉祥庵」というそば屋に入った。
 ランチの「天丼とそば」1,350円を頼んだ。どちらかと言うとミニ天丼サイズなのだが、エビが2尾入っているのが嬉しく、そばつゆも私好みの、お江戸風になっていて美味い。目白に来たらここに!という感じのお店だ。