>  生涯教育

 

公開講座:獨協大学オープンカレッジ
公開講座:獨協大学オープンカレッジ
 各大学が一般人向けに開講するオープンカレッジ(公開講座)の存在を今回初めて知った(以下、O.C.)。現在在籍している獨協大学の通信教育課程にもあるのだが、「O.L.C」という略称なので意味が分からず興味も湧かず、全くその存在に気付かなかった。
NHK出版『スペイン語文法』 SNSの広告に獨協大学のが出ていて、初めて、へぇ、そういうのがあるんだねぇ、だった。
 本音を言えば、通信教育課程のスペイン語科があるのが理想なのだけど、そんなの通信にはねぇよ、と諦めていたところ、幾つかのO.C.で開講されていて、そこでスペイン語を学べることが分かったのは大きな収穫だった。なにせスペイン語教室に通うのは、1991年のマラガ以来の33年振りで、かつ日本ではお初のスペイン語教室であるからだ。なんか新鮮で初心に返ったようだ。
 改めてスペイン語の公開を調べてみると、年4回の期に分けて開講され、1講座90分講義が各期5回から10回行われ、受講料も回数によって、だいたい9,000円~27,000円前後と多種多様であった。

 スペイン語をお休みしていた10年間を経て再開したのが5年前の2019年だけど、コロナ禍があったりでやや適当にやっていたところに、このような公開講座が、また15年前の西語学習に戻りましょ、と背中を押してくれた。きっかけって大事だよね。
 ただ、こういうところに通いさえばスペイン語が上達するとは思えないので、日常的なスペイン語学習を再開した。テキストは5年前に購入した『スペイン語文法』(NHK出版)。
 記されている文法の解説を例文と共に理解し、こんなことが言えたら良いね、という例文フレーズをワープロにメモしてゆき、後で何回も声に出して覚えてゆく方法。喋るというのは頭ではなく体が覚えるものなので、時間がかかるよねー。ただ、時間がかかるのを最初から分かっていれば、途中でめげたりしずらくなるかも。
 いろいろ悩んで、通いが楽な同じ県内にある獨協大学のを選んだ(2024.8)。

■ 獨協大学オープンカレッジ

  1. 「スペイン語初級」 2024年9月~12月
  2. 「スペイン語中級」 2025年5月~7月
獨協大O.C.西語初級  獨協大学オープンカレッジのスペイン語講座では、入門と初級があったので後者を選択し、2024年10月、東武伊勢崎線(今はスカイツリーライナー)に乗って松原団地駅(今は獨協大学前駅)で降り、徒歩10分ぐらいでキャンパスに到着した。受講生は15名ぐらい。

 聞けば、殆どの受講生は同じ講座を何回も受講しているようでみなさん顔見知りの状態の中、新参者は私だけだった。しかし気兼ねなく接してくれて、その居心地の良さが何より嬉しく楽しかった。
 また、授業の最初に、今週は何をやっていたかのスピーチがあるのだが、改まってみんなの前で喋るのは、実は意外と難しい。喋れる人は普通に喋るし、ちょっと自信のない人はメモをちらりと見ながら喋っていて、また喋るのが難しい人は、予め書いてきた文章を読んでいる、つまり毎回ちゃんと予習をしてきているわけで、この真摯な姿勢が何よりもの私の学習モチベーションを上げてくれ、次回も是非と思った。
 また、私が期待していたのは、日本語のできるスペイン人の先生(南米のベネズエラ人)であることだ。
 例えば、日本語は一切使わない直接教授法のような語学教室を聞いたことがあるが、日本において週一回90分の授業で、どれほどの効果があるのかが分からりずらい印象がある(要は受講者の意識と意欲の問題であるのは措いといて)。それよりも、スペイン語で説明されていも意味分かんねー、みたいな微妙なニュアンスを含む言い回しなどは、近似的にしろ日本語で説明してくれた方が理解しやすいと思うのだが。

獨協大O.C.西語初級 獨協大O.C.西語初級 獨協大O.C.西語初級
 A教室はB教室より良いとかって、実際あまり差がないように思える。それは立地条件や教室の雰囲気など総合的にその時の自分の好みに合っているかどうかに拠ると思うからだ。それで言うと、コース最後の12月に入ってみれば、このクラスへの愛着が出てきた。
 クラス最後の方には、近所の居酒屋にてクリスマスパーティが行われ、先生を含め殆どの受講生が参加したのだけど、こういうのには弱いのだよね。継続受講への愛着がデフォルトに変わった。
 そんなところで12月下旬に2024年度の冬期コースを修了した。
獨協大O.C.西語初級 獨協大O.C.西語初級 獨協大O.C.西語初級

オープンカレッジ単位取得証明書 修了後に大学から「オープンカレッジ単位取得証明書」なるものが送られてきた。
 ちゃんと「2単位」と記されていて、ちょっと大学生になった気分で嬉しい。こういうのが送られてくると、微妙に背中を押されてしまいますわな。次も来い、って。

オープンカレッジ会員証 そういえば、このオープンカレッジに最初に申し込んだら初回のみの会員登録(2,200円)があり、後日「オープンカレッジ会員証」が送られてきた。こういうのがあるとちょっとしたプチ大学生気分になれて良いね。ただし受講期間中、一度もこれを提示する機会はなかった。今後、継続受講をしてもこの機会はないと思うけど。

 その会員登録では住所やメルアドなども登録したので、2月下旬にオープンカレッジ開講案内の冊子が送られてきたので、前講座の続きとしてスペイン語中級に申し込んだ。

 獨協大学の公開講座の場合、取りあえず先に申し込みだけ受け付けた後に、そのコースが定員になったところで開講する仕様なので、今回は4月上旬辺りに、開講決定なら振込用紙が送られてくると思う。最後まで郵送を利用するところは、ちょっとアナログっぽくて好きだ。

A-502教室にて 居酒屋どんたくにて 2025年初春に送られてきたパンフレットには、3年振りの中級コースが開講し担当も前回同様のリー先生だったので申し込んだ。
 5月から7月まで通う中でリー先生はご懐妊となり、その出産は今秋となったがために秋期講座は別な日本人の講師が担当となった。ただ、日本人の講師は別に良いのだが、その前に久しぶりに復活した中級コースがなくなってしまった。そして獨協大学の公開講座の外国語の中で中級クラスのないのはスペイン語のみとなってしまった。マイナーなんだね、スペイン語って。
 しかし、また初級コースに戻るってどうなのだろうか、と他の中級受講生の意見を聞いてみると、みんなリー先生の中級コースの復活までお休みというのが多く、なんとなく私もそれに同調した。
 最終日の講座後には近所の居酒屋「どんたく」で、半年後にまたお会いしましょう修了会があったのだが、今回はお別れ会風の雰囲気もある中で、入門コースと初級、中級(どのコースも担当はリー先生)の有志合同となったがためコースを越えて話が盛り上がり、これが最後ではなく最初ならどんなに良かったかなと、思ったりもした。

 この講座の3ヶ月間は、開始時間と電車の接続の関係から獨協大学前駅の並びにある「日高屋」で昼食をとっていたのだが、ブレもなく肉野菜定食(830円)だけを注文していた。ほぼ毎週土曜日だったのだが、よくも飽きずに同じものを喰っていたものだと呆れ気味に感心してしまった。
 リー先生は2026年の春期講座からを希望しているが大学側のカリキュラム調整等もあるので、ややその不確実性を残し、1年通った獨協大学もしばらくお休みと相成った。
 しかし、中級クラスの有志が、2025年9月から月に一回、この「どんたく」に集まってスペイン語ランチをして、リー先生復活を待ちましょ、ということになった。せっかく仲良くなったところでは、こういう会は嬉しいやね。