『TIME TO TIME 2008-2010』をお届けします。
1983年から始まったこの「TIME TO TIME」シリーズは、今回で9冊目。合計27年間に渡る写真と詩による記録です。
人は年を重ねると、出会う人も情景もそしてそれを見つめる目も心も若い時とは違っているものでしょうか?9冊の本を眺めるとそうであったり、少しも変わらない根底に気づいたり。
この小さな本の写真家と詩人は、8冊目上梓以来3年間、会う機会がありませんでした。そして、写真家から詩人にいつものように「時期が来ましたね」と時告人のようなメール。
3年間でお互いに自分の世界で出会った人、見た光景、それに対する思いをそれぞれの作品で報告し合っています。あなたの3年間を思い出しながら見たり読んだりしていただけましたら幸いです。
写真展「Time To Time 2008-2010」
2012年4月5日〜4月11日 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
- 草野早苗 1954.9.22生
- この3年間、ワーカホリック状態の私は仕事でモスクワ、キエフに飛び、幾度もインドへも行きました。そして2010年に55歳で正社員就職。落ち着いた生活に向かっているのでしょうか?いいえ、ますます微粒子のように大気中で舞っております。木々やビルや見知らぬ人々の間をぬって。
- 中島 健 1958.9.12生
- こういうシリーズが中断する最大の理由は、著者のモチベーション喪失だと思っていたら、以前では考えられなかった感材の喪失もあり得るようになってきた。
フィルムや印画紙のラインナップは激減し、印画紙においてはとうとう薄手がなくなり厚手のみとなってしまった。これら近々製造中止となり、つまりフィルム写真絶滅状態になったとしても誰も驚かないであろう昨今の現状において、このTime To Timeの次回vol.10まではフィルムだと思うけど、vol.11以降はデジタルになってしまう可能性も出てきた。
日々日常を撮り続けた過去の3年間を発表するので、途中で入手不能になるのは非常に困るんだけどなぁ。