『TIME TO TIME 2005-2007』をお届けします。
1983年から始まったこの「TIME TO TIME」シリーズは、今回で8冊目。合計24年間に渡る写真と詩による記録です。
人は年を重ねて生きてゆくもの。写真の枚数も詩の原稿も降り積もるもののように重なっていきます。
この小さな本は、写真家と詩人がお互いに自分の世界で出会った人、見た光景、それに対する感情をそれぞれの作品で報告し合うという形式です。
共通項は3年間という時間です。あなたの3年間を思い出しながら見たり読んだりしていただけましたら幸いです。
写真展「Time To Time 2005-2007」
2009年1月29日〜2月4日 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
- 草野早苗 1954.9.22生
- シリーズ第8冊目の2005年-2007年、私は「動と静」の混沌とした時間に居ました。
インド、ロシア、スペイン、オランダと、異国の風景に移動してゆく体。体はそこに在るのに、魂の所在が分らずに、心が探しに行くこともありました。静かにどこかにいる魂探しの旅はまだ続きます。
- 中島 健 1958.9.12生
- 「継続は力だ!」と言って許されていたのは若さからだが、いたずらに歳を重ね、下天のうちに比ぶれば夢幻の如くのような齢になってしまった今、「継続しても力にならない場合もある」と感じるようになってきた。
製作者も老化、いや成長するのならせめてこの本だけは変わらない、と思っていたら「お値段据置き、20%増量」風に写真が少し大きく見やすくなった。
それなら詩の文字も大きく、と思われるかもしれないが、この本のサイズ内で大きくしてみたところで見えづらいのは変わらないのが老眼であると、身をもって感じた。