『IME to TIME 2002−2004』をお届けします。
1983年から始まったこの「TIME TO TIME」シリーズは、今回で7冊目。21年の歳月の流れです。血気盛んで弾んでいた若き写真家と夢と現実の間で戸惑って呼吸していた詩人が、3年に一度発行するこの写真と詩の小さな本にそれぞれの人生をそれぞれの作品で報告し合ってきました。
風景、人々、出会い、別れ、もう戻って来ない時間。止めることのできない時間だから、大切なものは写真と詩で記録するーそんな3年間の報告です。あなたの3年間を思い出しながら見たり読んだりしていただけましたら、幸いです。
写真展「Time To Time 2002-2004」
2006年7月20日〜7月26日 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
- 草野早苗 1954.9.22生
- シリーズ第7冊目の2002年-2004年、私は「別れの季節」にいました。家族や猫が物理的に私の周りからいなくなり、でも私はこの世界にまだ存在しています。目に見えていたものが見えなくなり、見えないものの輪郭が心の目に映る日々でした。そして心の放浪の旅は止まることなく。そんな時期の作品です。
- 中島 健 1958.9.12生
- 今回の7冊目は、ISBNが付いたいわゆるメジャー出版と相成った。
しかしそれは一般の人でも安く簡単に出版できるような時代になっただけで、この本の質が上がった訳ではないような気がする。
書店経由の場合、かなりの手数料が引かれるが、一定期間にしろ全国の書店から入手可能という事実だけでも嬉しいものだ。後日たくさんの返本があったとしてもだ。
それにしても著者略歴のない本というのも珍しい。
「経歴きなんて要らない、中身で勝負だ!」なんて、若く青かった21年前にほざいていて、26才のフリーに経歴きなんてないあるはずもないところからだろう。今はそれなりに増えてきたけど、21年前のそれと変わらない軽さかもしれない。