『TIME to TIME 1999−2001』をお届けします。
1983年から始まったこの「TIME TO TIME」シリーズも、今回で6冊目、期間にすると18年です。
時の流れの早さをつくづく感じるこの頃です。3年に一度発行されるこの写真と詩の小さな本は、写真家と詩人がお互いに3年間に何を見て感じたのかをそれぞれの作品で報告し合う試みです。
その間に、出会った風景と時間と人々、そして、別れたり離れていったりした風景と人々、帰ってこない時間。大切なものは、何なのか、そんなことを考えながらの3年間の報告です。あなたの3年間を思い出しながら見たり読んだりしていただけましたら、幸いです。
写真展「Time To Time 1999ー2001」
2003年3月20日〜4月2日 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
- 草野早苗(1954年9月22日生まれ AB型 乙女座)
- このシリーズ第6冊目は、6年間のオランダ生活から帰国してちょうど1年経った時から始まっています。外国生活をすることにより、一体どの国どの空の色が自分に合っているのだろう、という思いから心が放浪を始めました。やがて、アジアの美しさに心は戻って来たり、場所に捕らわれずに旅を続けようと、明るい精神的無国籍者になって来たりもしました。そんな時期の作品です。
- 中島 健(1958年9月12日生まれ A型 乙女座)
- 本の厚さが6mmなので1年に2mm進んでいることになる。今回6冊目だから36mm。30年経って、10冊目を上梓したとしてもたったの60mm。ミトコンドリアからすれば長い距離だとも言えるが。
気がつけばこの3年間、親ばか写真を撮っていたり、柄にもなくネーチャーフォトやスタジオポートレイトなども撮っていた。「何も変わらないのだ」と言っていたけど、部分的頭髪量の変動、健康診断の赤文字増量、眼球焦点距離可変等により、変わる物は変わってしまうことを身体的に感じた。
結局、変わらないというのは、この「Time To Time」だけで、ここにはその時の自分が変わらずに写り留まっているからだ。