『TIME to TIME 1996-1998』をお届けします。
1983年から始まった「TIME TO TIME」シリーズも、今回で5冊目となりました。東京に居たり、アンダルシアに居たり、オランダに居たり、横浜に居たり、浦和で子供が生まれたり、猫がオランダから日本に戻って帰国キャットしていたり、写真家と詩人は、それぞれの人生の風に乗ってヒューと飛んだり、押し戻されたりしながら生きています。
いつもながら、今度の過去3年間の写真と詩も出会った人々やできごとや、そして何よりも自分の気持ちへの出会いを表しています。あなたのこの3年間はどうでしたか。
- 草野早苗 1954.9.22生
- 1998年の1月末、6年間過ごしたアムステルダムを去り、日本から一緒に行った猫と再び東京の空港に降り立ちました。今回の詩は二つの国で書いたことになります。
猫は、どこにいても居心地の良い場所を見つけて丸くなっています。私は、どこにいても、風の中を歩いて、そして書いています。
- 中島 健 1958.9.12生
- 1冊目を作った頃の3年間はあまりにもいろいろな事がたくさんあって、とても語り尽くす事ができなかったのだが、最近の3年間のそれは、すぐさま語り尽くす事ができるように思えるのは、年齢の問題なのだろうか。
手に取って見られるようB6サイズにしてしまったから、5冊まとまってもそれほどかさばりはせず、ここに自分の人生の15年が詰っているかと思うと、A3サイズぐらいにしとけば良かったと後悔もしている。しかし、継続は力なりで15年経ったが、確かに開き直る力は付いたようだ。