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Vol.15 ウロボロス展
「"A子の日記"の主題による狂想曲」
浅草リバーサイドギャラリ 1997.11.27-12.9
「A子の日記」


 モデルからの要請により、このページに掲載するにあたり、顔がはっきり分かる第四楽章「祭典」は割愛してあります。
 また、会期4日目にて浅草リバーサイドギャラリー当局から、公序良俗に反するとしての強制撤去がありました。が、それらを今更ここでどうのこうの言うつもりはありませんし、反論するつもりもありませんです。
 その解釈は容認しています。しかし、その撤去され方は、宜しくないと思われる作品だけがはずされ、掛ける為の釘はそのままの状態でした。

 猥褻と芸術の関係においては、常々争点となることがありますが、いずれにしろその作品自体に撮影者(制作者)が芸術性を唱えているのならば、その思想への最低限の配慮は必要ではないかと、今回の撤去において感じました。
 つまり、作られたモノだけが作品及び著作権ではなく、その展示方法などもそれに含まれるモノであり、どのような理由であっても「部分的な撤去」は、著作権侵害であると思っています。
 だからと言って、この作品は猥褻を超えた作品であるとは思っていません。ここにおいては、何よりも全四楽章が揃っていませんしね。

1998年7月20日

A子の日記
第一楽章
「パンドラの闇」
手札サイズ

A子の日記
第二楽章
「パントマイム」
385mm(H) x 170mm(W) x 170mm(D)の椅子に写真を貼り付けデコパージュ

A子の日記
第三楽章
「デュエット」 235mm x 205mm

左右別々な写真が見えるように作成
写真専門学校・中村教室に展示

A子の日記
第四楽章
「祭典」
キャビネプリント140枚のコラージュ