| | ● 「らくだ本」 [ 012 ] Perlを勉強していて良く耳にする言葉が「らくだ本」。 Perlを開発した人が、Perlについて記した本の事で、表紙にラクダのイラストがあるところから、愛称で呼ばれているPerlのバイブルみたいな本。
この本に限らず、パソコンの専門書はブ厚く、たいてい表紙には「素人は買っちゃいけないよ!」と記してあり、そしてページの合間には睡眠薬が染み込ませてあるのが常だ。勉強をし始めの頃、この本をパラパラとめくっただけで目まいがした覚えがある。特に表4カバーに「定価5,000円」と記されていたのを見たからかもしれない。 中島写真工房営業技術部マルチメディア課プログラムセクションも、設立して3年目なので、そろそろ「らくだ本」の封印も解かれただろうとゲッチュ〜。
昔、外国エッチビデオなどを見ていた時、たいてい、スカートをめくるといきなりお尻だった記憶がある。 脱がしてゆく面白さもあるのに欧米は短絡的だなぁ、と思っていたが、こと文章となると、本番のないエンドレス前戯みたいな感じで、とてつもなく前置きが長い〜。 日本なら長くても、著者前書きは2ページなのに、これはめくってもめくっても前書き、序章、始めに、前戯、前菜、お通しが続き、目次に辿り着くまで、この本の場合30回親指をなめた。
砂漠にてやっと見つけたオアシス(だからラクダなのか?)のような目次をまずはじっくり見た。ふむふむ、口語的な見出しで親しみやすいぞ。 「29章 関数」を見てみようとし、ページがP803なのでペラペラ・・・・、あれ、この本、641ページまでしかないぞ。落丁か?! 改めて目次を見ると、大見出しに「VOLUME 1」、「VOLUME 2」。 これまた改めて背表紙を見たら「VOLUME 1」。 つまり、「VOLUME 2」というのが別に存在していて、2冊で1シリーズということなのが初めて分かった。普通、その本に掲載されていない内容の目次を載せるか?パソコン界ではこれがデフォルトなのだろうか。
気を取り直し、本編を読み出したらいきなり「インタプリンタ」「レキシカルスコープ」「オペランド」とかのエスペラント語みたいな単語が平然と出てきて、ちょうど雨が降るからと傘を持ってでかけようとしたら土石流に巻き込まれた感じだ。 しかし、サンプルスクリプトを見ると、なるほど!とかいうのがあって、問題の回答よりも、問題の説明文の方が難しい。 例えば =============================================== 下記の算術式の結果を、その下の点線の上部に楷書にて記述せよ。 1 + 1 = ? 解答:______________ =============================================== という問題を、日本語を勉強している外国人にやらせるようなもんだ。
Perl関連のメーリングリスト、フォーラム、掲示板などで、「より詳しい事は『ラクダ本』を参照してください。」なんていうのを聞くが、これがまたカッチョ良い!平然と普通に言いたいな。 今の私だと「『ラクダ本』を読む時は眠くならないよう気をつけてくださいね!」だ。
ラクダ本を読んで勉強するのではなく、ラクダ本を読んでも分かるように勉強する、ということが本質にあるような気がしないでもない。
チョモランマ単独登攀を目指す孤高のアルピニストのように、パールチョモランマを目指すボッキ〜中島「栄光の岸壁」、未だ登攀中〜。 まだ、1/4しか読んでいない。ページをめくる度に眠くなるからだ。 しかしその少ない読書量の中で何よりも勇気を与えてくれた個所があった。
「最も大切なのは、すべてを学び終えないうちに、役に立つプログラムを書けるという点である。」
少しだけラリーおじさんが好きになった。 |
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