在宅が続けば、SNS等の話題は、飲む・喰う・買う・見るぐらいかもしれない。 そこから言えば「注文した日立の冷蔵庫が朝一でやってきた」。 一つだけ気になったのは、冷蔵庫の水平を調整したり、掃除等で移動する以外は、地震等でズレないようなアジャスターネジが底部左右に付いているのだが、片方が固すぎて動かない。 マニュアルに記してある日立お客様センターに電話をすると、ゴム手袋やタオルを巻いても回らなければ別売専用工具をご利用ください、と言われた。 そのマニュアルでは、やたら水平にこだわっていて、傾斜に設置していると本体がゆがみドアの開閉が難しくなる事もあると記されていた。
いろは坂や碓氷峠に設置したらお叱りを受けるが、地震国の日本において2度ぐらい傾斜している家って少なくないのか?地盤の弱い我が家は確実に傾斜気味だが、何故かリビング中央では水平が出ていた。 それでも片方のアジャスターがとにかく動かないことを告げまくると、とにかく販売店に連絡してください、または専用工具を購入してくださいの一点張りだ。 買ったAmazonに電話してもラチが明かないだろう。実際は、販売店→Amazon→消費者だけど。 とすると、マニュアルに記された「お客様相談センター」の「お客様」って、その日立からすれば対象は誰なのか?という疑問が出てくる。
日立に限らず東芝や三菱のような昔からの家電等の製造元は変わらずその昔からのを踏襲している観がするのは、「販売元」という用語がやたら頻出するからだ。臨機応変に対応しているのは、ソニー・シャープ・松下電器とかだと思う。ソニーの冷蔵庫は聞いた事がないけど。 先述の「右開き・左開き」もここから来ていて専門用語(業界用語、隠語)かと思われる。 その業界に新人が入って疑問に思っても先輩から「そういうもの」と言われればそこで終わる。製造元と販売店の力関係からすれば前者が強いのでその専門用語も販売元に引き継がれる。しかし金を払う消費者は、それは客観的にNG、つまり説明不足として金を払わない状態にもなりかねず、販売店はある意味中間管理職の辛さを受け続けているのかもしれない。
で、「右開き・左開き」で言えば、もう一つの同義的な印刷業界の専門用語として「「右綴じ・左綴じ」があるが、これは問題ない。それは「綴じる」と「開く」という動詞の種類、そして左・右の活用種の多さがあるからだと思う。 基本的に「綴じる」は綴じてあるという状態を表わし、「開く」は開いている動作の過程を表わす動詞の表現の違いからだと思う。そこに左・右という語は助詞によって、形容詞にもなれば副詞にもなるので、そこに付く動詞種によって、表現が唯一か複数になる、というのがこの「右開き・左開き」ではないかと思ったところ。 「綴じる」に付く目的語の「左・右」では現代日本語文法上、助詞は「を」しかない。で、「開く」は動作の固定ではないので、「左・右」が付いた場合、「に・へ・が」の3種の助詞が付くことができ、意味も微妙に違ってくるので、その専門用語を知らない限り、一般常識で判断する消費者の中では混乱とトラブルを招く。 その冷蔵庫を運んでくれた配送業者のあんちゃんに聞いたら、うちの営業所では何件か聞いた事あります、と言っていた。当事者(消費者)からすれば修羅場だっただろうなぁ。 私はこういうのは苦手なので、分かりづらい用語を使って売りさばこうとする販売元に責任がある、としてgo to 最高裁的な感覚がある。 Amazonかヨドバシとかでは、「こっち側に開きます」というイラスト付き写真があるのだけど、全然分からない。はっきり「左側にヒンジがある」とか「左側に開く」とかすれば済むことなのだけど。 意外とこういう表記的な勘違い&間違いというのは販売元と消費者の間であったりして、2つあるコンロの左右どちら側が強火とか、ガスファンヒーターのホース取付L字がどちらに向いているか(変換可か)、スイッチのボタンがどちら側とかetc。 面倒なら&心配なら、近所の電気屋販売店のおやじに頼むのが一番。だけどていてい定価販売+割高風出張取付工賃だったりするので悩みどころ。
最近のコメント