懐かしのフジブロF2

 自室にてふと見上げたら、印画紙の箱が積み重なっているのに気付いた。あまりにも綺麗に積んでいるのでガラのある壁紙ぐらいの認識だった。
 中身はキャビネサイズのプルーフプリントで、8×10にちゃんと焼くための最後のテストプリントである。
 改めて箱を見ると懐かしいのがいろいろあって、古くは40年ぐらい前のは青い箱の、冷黒調の三菱月光V-2がある。
 好みだけど、温黒調のフジブロやイルフォードを愛用していた。
 フジブロのF2もゲッコーのV-2も、2号階調の薄手バライタ印画紙なんどえ、全てフェロがけしてある。
 フェロがけ(フェロタイプ)を知っている、見たことあるというのは、もう50才以上で、あと10年したら死語となり、「えっ、フェラ」?とかになるだろう。
 
 そのフジブロも25年ぐらい前に、レンブラントというマルチグレードの印画紙をリリースし、私は大好きでこればっか使っていた。薄手はF、厚手はGなのだが、マルチグレードなのに、何故か2とか3が出ていて意味が分からなかった。でも、フィルターを使わなければその号数になるので、そのままF2やG2を愛用していた。
 
 年賀状や暑中見舞い用のPCサイズのフジブロAM3/100枚入りの箱もある。
 暗室をやっていた首都圏在住の人(私ぐらいのじじーかおやじ)なら分かるけど、盆暮れにこの印画紙をヨドバシへ買いに行くと、時候の挨拶文字の入ったリスフィルムをくれたりしたのが懐かしい。年号入れると次年度以降流用できないので、黒文字のフィルムのその年号に赤テープを貼っていた。

 フィルムは、ビネガーシンドロームにて時間と共にNGになるので、破棄する前にデジタルスキャンをしたけど、プリントはビネガーシンドローム的なのはなく、そのまま自然に50年~100年辺りから退色劣化するので、断捨離はせず、ベタファイルがなくなった書棚に引越させることにした。
 蓋を開けて数枚確認してみたけど、写真の存在証明ってやはり紙(プリント)だと思った。ネガでもないしPCモニターで見る画像でもないと思うくらい、その存在感が強かった。
 とは言え、この写真ご時世なので、デジタル万歳もあれば、アナログ万歳もあるマルチワールドなのかね。

 昼間に棚から印画紙の箱を取り出して、なんてやっていると、近くで寝ていた猫パコが、その喧騒から非難し、我が家唯一のリクライニングができるリビングのチェアの上で寝ていた。岳父の形見だ。
 で、昼下がりに見たら、そのチェアの上にはおらず、探してみたら、なんでこんなクソ暑いところにいるの、という押し入れの中で寝ていた。
 常に一緒というのではなく、家族がいる近くの中で、猫パコにとってより良い場所を好むようだ。
 

Leave a Comment


NOTE - You can use these HTML tags and attributes:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください