ここ数年、この時期になると福島県白河にある死んだおやじの実家へ米を貰いに行く。
貰うと言ってもタダだと二度と行けなくなるので親戚価格の卸値ぐらいで30kg×2袋。なので復路は3人乗りの軽になり、高速の登坂車線では左側的に走行することになる。
先に米を貰って、ラーメンの「とら食堂」で予約を入れて、墓参りと実家へ。
米は分家のところだけど、首都圏ではあまり田園って殆ど見かけないから、そんな米農家へ行くと、ドンドンドン〜と置いてある農耕車や農耕機が畑のとは違い専用専門機械ばかりでさすが米プロと言った感じだった。そういう親戚がいるのは密かに誇らしく思っているところがある。
墓は村の隣の丘の中腹にあるので、我が親戚の中では一番近いところに墓があるのが親父の実家になる。花屋なんて近所にないので、合掌+同唱十念で済ませる。
祝祭日はいつも混んでいて通常1時間待ちの「とら食堂」だけど、金曜日は空いているだろうと思いきやちょうど昼過ぎだったので40分待ちだった。その間、墓参りと実家訪問を済ませた。
聞けば、その実家は取り壊し本家長男夫婦と一緒に済むので新築するそうだ。
最初にここに来たのはまだ幼稚園生の頃で55年以上前の話で、入れば土間と囲炉裏があり、隣に風呂があってその横は納屋があって、風呂に入っていると横の窓から馬が顔を出していた記憶がある。
バカやんちゃな私はその土間でつまずいて額を切って「愛と誠」のようなキズを残したが成長期でそれも消えた。たまたまこの村周辺で新聞にも載るような火事が起こり実家と村は全焼し、3度目に行った時には新築の家が建てられていたのが写真のだから、それでも築55年以上になる。私なりの思い出があるのでパシャリ。来年には新しい家ができている(のはず)。
「とら食堂」のラーメンだけど、昨年はたまたまか主観的にちょっと水で薄まった観のあったスープだけど今年はしっかりしていた。
麺は相変わらず独特のコシの噛み具合があって美味い。手打ちだからだけど手打ちのその手法にオリジナルがあり、そばやうどんの麺にそれなりの美味さがあるのなら、ラーメンにもそれが加わった一つがこの「とら食堂」のだ。
いつもいろいろなものを試しているかみさんだけど、「とら食堂」では必ずワンタン麺で、ブレない。ブレないB型は珍しい〜。
ほうれん草とナルトがあるのは昔からの昭和の鶏ガラ「東京ラーメン」だ。
チャーシューも昔風だけど私は脂身がある方が好きで、ホープ軒や熊本桂花ラーメンはキープモードだ。反面その脂身のないこのヒレ風のが好きなカミさんも同じくブレてない。ま、夫婦の好みなんて合わない方が離婚問題に発展しないなのかもしれない。
白河詣では、ある意味カミさん孝行で来ているので、言われるままに車を運転する中で、新白河駅入り口にある、「ままどーる」の店での買物が一つのミッションである。
甘い菓子なんて呑兵衛の私からすれば世界中から消滅しても全然問題ないものなのだが、それだと思いっきり問題のあるカミさんからすれば「ままどーるへ行け!」になる。
福島の郡山が発祥らしいのだけど、全国あちらこちらに出没するらしく、今や甘党では知らぬ者がいないくらいの全国区(関東&東日本だけか?)になったところでは、北海道帯広発祥の「六花亭」に匹敵するかもしれない。あんまり期待していないけど、さいたま市の「彩果の宝石」、頑張ってね。
カミさんからすればそれぞれ一家言があると思うけど、私からすると台湾のパイナップルケーキを含めた3大パサパサ菓子ぐらいでしかない。いずれにしろ食べられても1包みぐらいだ。
願わくは、福島漬物とか福島佃煮とかの店舗あれば嬉しいのだが、ねーよ、んなの。





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