Reflex-Nikkor 2000mm

 昔だけど参加するグループ展のテーマ「月」を撮るために、お世話になっている大先輩のツテを頼りに、当時70万円ぐらい(サンニッパが30万の頃)の注文生産で最長レンズの「Reflex-Nikkor 2000mm f11」を借りる事ができた。
 特注品だから緊張するなー、壊したら大変だよなぁ・・・。引き渡しの担当者からは「専用架台はありませんが」、「え、そのまま三脚につくのですか?」、「一応ネジ穴はありますが」と言われた。

 レンズはとても重たくてスペイン行きのスーツケースぐらいあったので15kgぐらいあったかも。取り敢えず、デカジッツオに取り付けることはできたのだが、こんだけ長い焦点距離だと、痛風じゃないけどちょっとした風とかでもその振動で揺れまくる。
 大砲のように45度ぐらいに上げて撮れば、水平線付近のヘイズも軽減できるだろうと思っていた。しかし専用架台がないところにデカジッツオ1本で45度に持ち上げるのはとても怖かった。ネジが曲がり取れなくなる、またはネジが折れてレンズが雲台から落下するとかetc。
 妥協策として、本体のブレ防止も含め、前後2本の三脚を添えてなんとか10度ぐらいまで上げた。
 ただ角度を変えるのは3本の三脚で上下固定しなければならないので結構時間がかかる。地平線から登る月を追った。2000mmで覗くと月って動いているのね(地球の自転だけど)。実際の撮影では、レンズにキズを付けないよう&ブレ防止に雲台とレンズの間にスポンジを挟んで、この辺に来るだろう場所を予測してレンズを固定し、そこに入ったらシャッターを押しまくる、を数度繰り返した。動いているので、最初は角度5度、次は8度、そして10度と。

 撮影データーは1996年1月なので、24年前で、38才の時だ。髪の毛も黒いぞ。
 この当時は、携帯はあったけど今で言うガラケーで、インターネットはかろうじて個人のHPなどがチラホラ現れた頃で、またパソコン通信はそのインターネットに取って代わる頃だったかな。デジタルカメラは発表とかがありチラホラ出てきたぐらい。 

 月は明るいので、1/500~1/350 f11ぐらいで撮った記憶があるので、フィルムはISO100のRDP。
 カミさんの実家が3Fのビルなのでその屋上から10度に上げて撮ったとは言え、首都圏だからやはりヘイズがあってこんな感じの写真になった。それでも地表の起伏が見えたりと大満足。
 ネガに写る被写体の大きさは、焦点距離の1%と聞いていたので、ネガを確認したら確かに20mmぐらいに月が写っていた。
 今は、デジタルなのでこんな苦労をせずにより綺麗に撮れてしまう良さがある。

1996.1 Nikon F801 G400 月撮影

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