みすず飴

みすず飴

 先週末に行った長野の上田だけど、駅を降りてちょっと歩いたところに、見覚えのある名前のお店があって、あれ、こんなところにあったんだ、というのが、みすず飴。
 何年か前のお中元用にネットから注文したもので、それは、みかんをくりぬいて作ったゼリーで、とっても美味だったのと上田という地名だけだったが、まさかその上田が今回行った上田とシンクロしていたとはびっくり。つまり上田の地理感がゼロということ。なさけなか。

 時々誰かからもらってくるのがあって、それは普通にセロファンに包んだ消しゴムぐらいの大きさのみすず飴(ゼリー)で、それを買って帰ろうかと店に行ったら、蝶タイ白シャツのおじいちゃんがボーイ宜しくドアを開けてくれたりして、すげートラディショナル。あんずジュースも店内のお客に配っていて、ナイスな気配りで、ここまでされて何も買わずに出てゆく勇気ある人っているのだろうか。
 店構えも大正時代のか、と思わせるシックな洋風木造の店内で、これだけでこの店の商品の味が分かるというもの。もしかしたらボーイ風のおじいちゃんは現社長だったりして。
 ビニール袋に幾つか入ったセロファンで包んだのは500円弱で、そのとなりに写真のような700円ぐらいの箱入りのがあって、「これとあれ、何が違うの?」と聞いたら、カウンター向こうの若いおねーちゃんは「中身は同じで、こちらは丁寧に梱包しているだけです」と単純明快解答で、思わずびっくり。
 普通のデパートとかなら「こちらも良くお求めになられるお客様も多いです」などと高いほうを暗に薦めたりするのだが、そういうのはない。つまり、中身が同じなら安い方を買おうとする時の貧乏さを思わせず、逆に高い方を買おうとする時の見栄張りも思わせず、なかなかの接客の神応対だ。

 大した価格差ではないので箱入りのをカミさん用に買ってきた。
 セロファンで包んだものは、どうしてもセロファンにくっついてしまうところがあって剥がせづらさがあるが、箱入りの方は一つ一つパラフィン紙で包んであった。50年以上もの前、じーちゃんが粉薬を飲む時によくパラピン紙にくるんでいたのを思い出した。 
 パラピン紙がのり巻きのような雰囲気を醸し出し、食べやすく、そして懐かしい食感があった。あのおねーちゃん、パラピン紙のことなんて何も言わなかった。ご立派。
 みすず飴、中身は違うけどちょっと高級感のあるボンタン飴に近いかな。

飯島商店 https://misuzuame.com

Leave a Comment


NOTE - You can use these HTML tags and attributes:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください