竹島

『朝鮮 – もうひとつの日韓関係史』

 例の「朝鮮史」のレポート対策にて「竹島」を読んだ。
 池内敏 『朝鮮 – もうひとつの日韓関係史』 中公新書、というやつ。

 読む前から、尖閣諸島同様この竹島問題はどちらでも良いと思っていた。
 というのは、それぞれの主張する論拠を数ある史料から都合の良いものだけを抜き出した文献等に求めているので、客観的に証明するのは難しいと予想していたからだ。そこそこに読んで適当な軟着陸地点を探し適当にレポートしちゃおうと思っていた。

 読んでみると確かに両方の提出する史料は不完全なものばかりだが、誰が見ても確実に変えようのない真実として、竹島は日本の領土になり、現在の竹島は韓国による不法占拠になる。この辺の状況、恥ずかしながら私は知らなかった。

 それよりも、この本では偏りとかはなく、ひたすらにとことんそれぞれの史料の不完全さや矛盾する箇所を客観的に多方面から比較して検証し尽くしているところで、歴史学の研究とはかくあるべきとして、その結果よりもその姿勢に多くを学び、ありがとうございました、だ。
 そう思うと、関連して他に読んだ3冊の朝鮮史の本には、従軍慰安婦問題には言及していたけれど、この竹島へは皆無だった。歴史的な日韓問題からすれば、従軍慰安婦より竹島の方が重要である。思いたくはないが、その3冊、やはり多少なりとも偏りがあるのか。
 歴史学部のカリキュラムからすれば、ガチな朝鮮史はこれで最後だと思うけど、その最後に読んだのがこの本で良かった。

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