ふと、バス通りの町外れ的なところに梅干し屋があるのを思い出した。
行ってみると、自宅の軒下を改造した梅干し専門店で、紀州出身とのことで「南高梅」を売っていた。
「昔の梅干し、あります?」
「ありますよ、これらみんなそう」
「昔のって昭和のうめぼしだけど」
「そう、塩しか使っていないから、賞味期限ないし、常温でOK」
賞味期限がないって何?塩しか使わないから悪くなる理由がないそうだ。つまり、梅と塩なのでカビも生えずらいし、そのまま水分とかが飛んでかさかさに朽ち果てるだけみたいだ。
そして、長く置けば置くほど塩がまろやかになるようだ。沖縄の古酒みたいだ。
500gか1kg、2,000円のを買ってきて、先に一つ食べてみたが、普通にしょっぱい、コンチクショーというようなしょっぱさだ、ただ、それだけ、でも、これが昔食べた記憶のある梅干しだ。
その店のおじさんが言っていたのは「南高梅」とは、南ナントカ高校の梅で略して南高梅。ではなんで高校なのかというとそこの先生が作った梅・・だったかな。記憶曖昧。
金がない学生とかがオカズが梅干しだけの時、梅干しだけをじっと見ているとすっぱい唾液がでるので、それをおかずにして白いご飯を食べる、という苦労話があったが、私の学生時代はもうそういう貧困さからは抜け出ていて真似をした友達がいるぐらいだった。これのリアルタイムは70年代ぐらいの大学生とかまでだと思う。
あれ、今年の我が家では梅干しは作らないのか。でも、こういう店を見知ったので作らなくても良いか。
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