増上寺でイングリッシュ

 風もないのどかな陽射しの日曜日、久しぶりに芝の増上寺に行ってきた。
 佛教大学通信教育課程主催の公開講演会あり、一般の人も含め200名近く集まるので、その受付や誘導係など、つまりパシリ要員で借り出されたのが学友会スタッフだ。
 いつもは、おやじモードなんだけど、この学友会スタッフに入ると何故か「若い人達」に分類され、境内周辺の誘導係になる。
 背中にデカデカと「佛教大学」と刺繍されたロングコートとイヤホン付きハンドトーキーを支給され、なんか私服SPになった気分だ。

 浅草寺ほどじゃないけど、東京タワーなどが近いので外国人観光客が多く、他の観光名所では席捲しまくる中国人よりも欧米やインド系の人達が多い感じがする。特徴的なところは、中国人は団体で、他の国はたいてい個人か少人数だ。

 誘導係って意外とやることなくて動物園の熊の様に決められた場所周辺をグルグルと歩き回って暇を潰す。それでも会場が本堂の地下でその入口が分かりにくいので、それなりに行き方を聞かれたが、「ここから一番近い駅って何処ですかぁ」とか「この近くで食べるところはありますか」などもあって、「ここの坊主にでも聞け」とは言えないので、知る限りの、まっすぐ行くと浜松町駅や吉野屋がありま〜スなどと返答。
 こういうの向いていないのかな、と思いながらハンドトーキーで「ナカジマ、ちょっと一服してくんで、ちょっと持ち場離れます〜」。
 一服して戻ってきたら、ガイジンに声をかけられた。英語で喋るなよ、ここはジャパンだよ。ネイティブっぽい英語だったので、アメリカ、カナダ、オーストラリアぽかった。英語方言は分からず。でも、クイーンズじゃなかった。

 小さなガイドブックを見せられて、どうやら「ココハドコデスカ?」みたいなことを聞いているので、増上寺だよ、と答えて地図を指す。次に、この後にお台場に行きたいのだが、どうやって行くのか?みたいなことを聞かれた。
 お台場って車でしか行ったことないので・・あ、モノレールがあったので浜松町からかな、と思っていたら、年配のスタッフがやってきたので聞いてみたら「分かりません〜、確か『ゆりかもめ』とかで行くんじゃないかなぁ・・」。
 「新橋にもモノレールがあったけど、それですかねぇ?」
 「あれは、汐留とか夢の島へ行くんじゃないのかなぁ・・、お台場なら新木場から行けるけど」
 浜松町から新木場へ行って、そこから乗り換えてお台場への行き方なんて、私の英語力じゃとても無理。
 「どっちのモノレールでしょうかねぇ?」と先輩に聞くと「羽田モノレールが延びたから、そっちじゃない〜」。
 良く分からないから「浜松町のモノレールで行けるよ」とそのガイジンに教えてあげた。
 
 彼が去ってから思ったのは「分からないから、他の人に聞いてくれ」と言えば良かった。家に戻ってちょっと調べてみたら、うげっ、やはり新橋の方からじゃん〜。
 悪い事しちゃったな、と思うも、日本に来たのなら日本語を喋ろうよ、と思い直して忘れることにした。

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