富士フィルム迷走?

 富士フィルムがかの六本木の東京ミッドタウンに本社を移転して数年経った。何故か西麻布にも本社が残っているけど。

 六本木というネームバリューは天下一品だけど、写真文化を受け入れる町かというと疑問が残るのは、六本木に遊びや買い物、食事に行く、というのは良く聞くけど、写真を見に行くか?というところでは、殆どが「精神的に遠い場所だ」。

 結局は、六本木に新たにギャラリーが出来たので歴史ある銀座富士フォトサロンを閉鎖したけど、1Fと2Fの高額な家賃が運営経費をひっぱくし、結局は1Fをクローズ(2Fだったっけかな)の縮小、替わりに銀座富士フォトサロンを今春から復活~!
 というのが昨年秋口からの情報で、これは私たち写真関係者にとって大きな嬉しいニュースだった。

 新宿シリウスでの贅沢な床展にて、いつもの飾り付け業者の「フレームマン」がやってきて、顔見知りのHさんがいたので、よもやま話をしながら業務を邪魔していた。
 ふと「今度銀座にフレームマンのギャラリーがオープンするのですよ」
 「へ、どこにですか?」
 「昔の富士フォトサロンです」
 「え、あそこは復活するのではないのですか」
 「いや、実は・・」

 実際、全てが整いつつあって、最終確認書類のハンコを捺すところで、富士の重役の鶴の一声でごあさん。
 結果的にNGでもこういうのって電車は走り出してしまっているところもあって、結局は、(株)フレームマンが受け継いだ。

■ フレームマン エキシビションサロン銀座

 さて、鶴の一声のその重役を責めるか、というとそうでもない、むしろこのご時世、正しかったかもしれない。

 以下、憶測だけど、このご時世に新規事業に参入するフレームマンに対して、富士フィルムは、富士フィルム関連のギャラリー設置を全てフレームマンにする。
 5年後、ギャラリーを軌道に乗せれば、それに見合う金額にて買い戻す、とかの密約があるのかな。さすがにそういうのは分からないけど。
 1週間で10万円、安いですなぁ。

 写真展をやらなければ、普通、会場の飾り付け業者なんて全然知らないのが普通。
 東京では、この(株)フレームマンが1番で、そこから派生したイマジンや他の業者がその後をひしめき合っている。
 主観的で言うと、フレームマンが一番割高だけど、一番安心して頼める業者だと感じる。

 跡取りがいなくて一代でなくなる会社がなくなる中、また二代目が凡才以下で潰してしまう店が多い中、老舗を作るポイントを「二代目の才覚」とするのなら、フレームマンの二代目社長は才覚のある人で気遣いが細かく、それによってフレームマンという会社に親しみを覚えたりもする。

 それと対比しなくとも、6×7と6×6の切り返し式ブローニーフィルムカメラをリリースしたと思ったら、同時的に120のPRESTO販売中という、節操のない企業に見受けられそうな富士フィルム。
 一番の間違いは、単なる名前からのイメージで六本木に本社を移してしまったことだろう。これが一番のA級戦犯だと思う。
 これが、まだ小西六(コニカ)とかコダックが元気なら良いのだけど、今や富士フィルムは過去の遺産を引きずりながらの孤軍奮闘状態。
 応援したいのだけど、迷走しないで欲しい、と思った今回の銀座ギャラリー事情~。

Leave a Comment


NOTE - You can use these HTML tags and attributes:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください