最近はこれだけでは足りず、スーパーで段ボールを貰ってくる。買い物袋環境削減云々で、食品などが入っていた段ボールが山積みになっているので、サイズを確認して貰ってくることもある。
本を沢山読んでいるよ、なんていう気持ちなんて毛頭なく、当然全然読んでいない。
単に本のサイズがあまりにもバラバラなので既存の本棚にも並ばなくなってしまったというところからだ。ちゃんとした本棚は3つぐらいあるのだが、こちらは上手く納まってしまっているのでもう入らない。
まとまったらちゃんとした本棚を買ってとかもあるだろうけど、埋まるまでは段ボールの積み重ねだ。震度2まではOK。震度3だと上辺りが落ちるかも。左右にロープを張るのも良いアイデアかもしれない。本のサイズは、JIS規格にて5種類ぐらいの統一して欲しいと思う今日この頃だ。
そういう意味では文庫本が大きさのサイズから言って一番扱いやすい。どうにでもなるって感じ。過日読んだ川端先生の『雪国』があったので引き続き『伊豆の踊り子』も読んだ。当然文庫本。短編なのだね。川端先生の作品ってたいてい短編なのかな。短編長編の優劣感はないけど。
『伊豆の踊り子』の方がストレートに読むことができた。
というのは、普通は晴れた天気の良い日を背景にするのだが、これはどっから見ても不都合風な悪天候の雨を背景にしているのだが、それにリアリティがありその描写も上手い。文字間からにじみ出てくるようなその不快的な湿気が私の知らぬ大正風情に引き込んで少し共有させてくれる。
確か、これ映画化されたようで、知るところでは同じ歳の百恵ちゃんが薫役で出ていた記憶があるが、こんな薄っぺらい短編をどうやったら2時間ぐらいの映画に膨らませることができるのだろうか、というのが読後の印象。別に映画はオリジナルに忠実になる必要はないところからいろいろ脚色して膨らませているのだろう。残念ながらオリジナルを読んだ後に映画を見るのはやや白けるところがある。映画を見てオリジナルを読むのが精神衛生上宜しい、かもと最近思うところである。
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