一ヶ月前ぐらいから朝起きてリビングの椅子に座ると腰が痛くなってきた。膝を曲げて靴下を履いたりすると腰の辺りに激痛が走り、その後そのまま座っていても腰が痛い。この痛みは今まで味わったことのない痛みでいつもの医者にいっても説明が上手くできない。
ありがちに様子を見ましょう、ということで貰った炎症と痛みを抑える薬は、いつも「ちょっと痛風が来そうだな」という時に飲む薬で「ロキソニン」とかいうやつだ。
痛風発作が出ると、百万錠飲んでも聞かないこのロキソニンが、この腰痛では飲むと12時間保ってしまうので大したことがないと高をくくっていた。
「様子見て、ダメだったらMRIで見ましょ」
「ええ、せんせ、ここにMRIあるの?」
「あるよ〜♪」
数日経っても痛さが治らないので再診したら「じゃ、MRIの病院を紹介するね。結果はこっちに送られてくるから予約してちょ〜」
「ある」という意味はそういう意味だったのね・・。
仕事では何回か撮影したMRIだけど、真面目に入ったのは初めてであ〜る。
音がするのでこれをと、70年代に流行った大き目なヘッドフォンをかけられズズズ・・と筒の中に入る。
ヘッドフォンからは、な・なんとヘビメタがかかっていた。しかしMRIって磁気とかでのスキャンだから静かなもんだろうと思いきや安全性とかを考慮しているのか、これからスキャンします、いまスキャンしています、スキャン終わりましたみたいな警告音が工事現場の炸裂音のように響き渡りヘッドフォンをしていなければ、たしかにうるさいぞ!だ。
筒の中に入るので確かに最初は閉所恐怖症的なパニック感が少しある。腰だけなので15分ぐらいで終わった。
会計にて「8,300円になります〜」、思わず1オクターブ上がって「え、8,300円〜!?」。
領収書には「国保3割」と記してあるから、保険証がない人は25,000円ぐらいになるわけだ。15分で25,000円って、ソープやデリホスより超割高だ。
「数日後に御紹介頂いた病院の方にデーター等をお送りいたしますので、そちらでご確認ください〜」
数日後、いつもの病院に行くと、「ナカジマサン〜、ヘルニアだよ、ヘルニア」。
ヘルニアと言えば、小学校の時のウサギ飼育でそういうウサギがいたから「脱腸?肛門から何も出ていないですよ〜」
「脱腸じゃないよ〜、椎間板ヘルニアだよ」。医者が病名を告げる時ってたいていタメ口だ。
「センセ、椎間板ヘルニアって字を書けないよ。何ですか、その病名?」
凄いね、今の医療機関。CRTの画像とその病院からの症状診断がちゃんとワープロで記されたpdfみたいなのが画像と一緒にモニタに表示される。
この先生が好きなのはTPOに合わせてアドバイスしてくれることで、手術をすればすぐ完治だけど、アンチすぐ手術ではなく、私の年齢からすれば手術をする前に自力で治してみる可能性を示唆してくれることだ。
「すぐ手術して治るのを自力で治療するから時間はかかるよ~、半年ぐらいかなぁ。ダメだったらちゃんとした病院を紹介するから大丈夫だよ」
「そのちゃんとした病院って何処?」
「さいたま市立病院だけど、今は10日から2週間で退院できるから良くなったよ。昔は1ヶ月ぐらいかかったかなぁ・・」
うげっ、20年前に肋膜炎で入院した病院じゃないか。経験ないけど、絶対刑務所の飯の方が美味いと確信できるぐらいの病院食のところだ。思い出しても涙だ。あんな所の病院食を2週間喰い続けていたら確実に体調壊すぞ。
取り敢えず、ヒトリエッチじゃなかった、ストレッッチのやり方を、私のカミさんか?と思うようなマリ子デラックスみたいな看護婦さんにレクチャーを受ける。
最低1日に2回、吸うのではなく吐きながら・・・あれ、それヨガっぽくない?そうそう、呼吸法も入るのですよ~、と言われた。
こういう単純なストレッチって一般的には長続きしないのだろうか、こんこんんと「続けてくだだいね」と言われた。
保険が効いたとして手術して2週間入院となれば、Macbook Airを楽に買えてしまう金額になると思うけど、それよりも、あの病院食の辛さを思えば、来年のGWぐらいまでのストレッチ継続なんてヘでもない、と思って頑張るか。そういう意味では病院食はまずいのが一番かもしれいない・・・そうか?
持病のことを中国語では「老病」と言うらしいけど、痛風に加え椎間板ヘルニアが加わってしまった。
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